Netflix限定配信。

 

やっぱり「家族」とか「ファミリー」の感覚を他人集団に持ち込む奴はロクなもんじゃねぇな。

 

2017年に開催された音楽フェス「ファイア・フェスティバル」に関するドキュメンタリー。フェス実施経験のない奴らが、自社のアプリPRのためにド派手な音楽フェスをぶち上げるというスタートから既に香ばしい。美しい映像とモデル達と共に大々的に宣伝されたPVの世界観を実現するために、予算も時間も限られた中でスタッフ達が四苦八苦するも全くうまくいかず、言い出しっぺのトップに報告・相談しても夢心地で返事がないorクビという惨状は悲惨の一言で、当日フェス参加者が会場へ向かう飛行機に乗る所から始まる地獄絵図の数々はあんまりにもアレ過ぎて笑うしかない代物。

 

しかし「バハマ労働者への賃金未払い」や「フェス参加者に送られる謎の勧誘メール」といった惨劇の第二波はその背景と顛末も含めて胸糞悪くなるし、主催者の一人であるジャ・ルールの無責任な言い草やその後の出来事を見ると、「コイツよく誰かに刺されずデカい面出来るな」とウンザリしてくる。何より企画者・参加者・関係者全員バカだなぁと思うものの、こういう空っぽな華やかな世界にちょっと興味を持つ自分もいるのでモヤモヤしちゃう。


 

ちなみに劇中でも流されるPVがこれ。具体性なくイメージだけでPRするという点では、ムカつく位良く出来てる。