まず根本的に「ボヘミアン・ラプソディ」とは全く違う。向こうはどちらかと言えばバイオグラフィ要素が強く、クイーンの歴史がメインで語られその上に曲が乗っかっている感じ。それに対してこっちはグループ・セラピーから始まり、そこからエルトン・ジョン本人が過去を回顧する形を取っており、その時の心境に曲が乗っかっているのでミュージカルに近い。
でその過去も才能と成功に恵まれながら、強烈な毒親を始め周囲からの愛に飢えそれ故堕ちていく姿は、コンサートやプライベートの派手さと裏腹に結構悲惨。ド派手なコスチュームでセラピーに登場するも、話を進めるにつれて少しずつ脱いでいく姿が印象的。ラブシーンや愛憎シーンは中々ドロドロ。
それでもエルトン・ジョンの曲を使ったミュージカル場面はいい弾けっぷりで、タロン・エジャートンの生歌声は凄い。めっちゃうめぇ。
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