松岡茉優がエロい。でも安藤サクラの方がもっとエロい。そしてリリー・フランキーが時たま田中邦衛っぽい。

 

物で溢れまくった狭く小汚い家で繰り広げられるやり取りにささやかな幸福感を感じさせておいて、ある事がきっかけでいとも簡単に家族が崩壊していく姿を見せつけられる後半との温度差がきつい。

 

何がもやもやするって「こいつを倒せばみんな平和」的なわかりやすい悪い奴がなく、「生みの親こそ本当の親」という所謂正論による結果が誰も幸せにしていない所。虐待夫婦を何とかしたってどうにかなる事ってないし、終盤の警察官の言うこともムカついたけど「まぁそりゃそうだよな」って思ってしまったし、じゃあ一体何をどうすれば良かったのだろうと、観終わってから色々考えてしまった。

 

観終わってスッキリしたりホッコリしたりする映画では断じてないけど、色々悩ませてくる腹持ちのいい映画だと思う。

 

 

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