先日2回目のアルツハイマーの画像診断を受けた母

 

それ以前はいくら言っても「私は違う(認知症じゃない)」と言い張っていましたが

先生から本来は機能している脳部位が、もう機能しなくなっているとはっきり言われたことで

認知症だという認識はもつようになったようです

 

でも、自分の欠点や間違いを決して認めない母の性格は依然変わっていないので

「脳は働いていないところがあるけど、私は問題なく、生活ができるすごい人」という認識になっているようです

 

先生の「料理はできますか?」との問いかけに「できます」と答えて

その時に先生が料理ができることに驚いた顔をしたということで
それは普通はあり得ないこと=母だからできるすごいことという解釈になったようです

自分の都合よく物事を解釈できるのは母の一つの才能です

脳の機能に不具合があっても、日常の決められた作業をすることに問題のないケースもあるようなので

母のケースはそれにあたるのだと思います

 

ともあれ自分が病気であるということを受け入れて
物忘れや作業が今まで通りできないといったことも

病気のせいにできるようになったせいか

不安が減り、穏やかで優しくなってきているような感じがします
 

今までかけられたことがないような優しい言葉をかけてもらったりすることもあり

驚くこともあります

 

母の変化で私の方も母の言うことを穏やかに聞けるようになっている気がします

 

コロナで日本に帰ることが難しくなって、もう10か月会っていませんが

2-3日に一度は電話をしています
最近は母と話すとき以前は感じていた緊張をあまり感じなくなっています
 

私たちにはこれくらいの距離感がちょうどいいのかもしれません