「この世で起こる事象はすべて決まっている」
という説を唱えた科学者がいるのは御存知でしょうか?
(名前は忘れましたが。。。。)
要約するとですね、科学的にこの世で起こることは
確定している事が説明できるという説です。
例えば・・・・
林檎を手に持って地面に落としたら、当然林檎は落下しますよね。
それは重力があり、手に持った林檎を離すという行為があり、
地面があるからです。
原因と結果、この世に起こる全ての現象は今も未来も
全てこれで説明できるっちゅーなんともぶっ飛んだ説なのです。
・・・・そんなばかなって?
まぁ自分も最初はそう思いましたよ。
ところがですね。信じる信じないは別としても、
なかなかどうして、これが面白いんです。
た・と・え・ば
タラちゃんが朝、道を歩いていて石につまづき、転んだとします。
「痛いですぅ~」
ここで勘違いのないよう断わっておきますが、
タラちゃんは、かの伝説的アニメ サ○エさんの登場人物とは
一切関係ありません。
「すりむいたですぅ~!うわぁ~ん」
心配そうに友達が見ています。
「はぁ~いぃ~」
断わっておきますが、
あえて名前を伏せられたこの友達は某魚介類卵の名称と
同じではありません。
・・・・こんなどこにでもある、日曜夜6時から放送されるような
日常の風景は一見、ただの偶然に見えます。
ただこの科学者によれば、この出来事も最初から、
もっと言うなら世界が始まった瞬間から
決まっていたことなのだということです。
まぁ宇宙開闢(うちゅうかいびゃく≪※宇宙が発生したとき≫)
から順を追って説明するのもあれですし、
タラちゃんがつまずいた原因が起こり始めたあたりから
わかりやすく説明しましょうか。
・・・・前日は風の強い日でした。
まぁもちろん風の強い日であったこと自体も、
気圧、季節、地球温暖化・・・などなど、
言い出したらきりがないほど原因があることもお忘れなく。
その日は風速30mというなんとも殺人的な風で、
当然ながら次の日の朝は道は荒れ放題。
早朝に近所のイササカのおじさんが道を掃除をしてくれましたが、
実はこのイササカさんが老衰によって目が弱く、
小さな小石がひとつ、道の真ん中に転がっている事を見逃していたのです。
・・・イササカさんは・・・まぁ名前はよしとしましょうか。
コンクリートの面は最近舗装されたばかり。
ちょうど今の市長が道の悪かった町内の舗装を実地するという
マニフェストのもと、選挙を勝ち取った事がきっかけでした。
先週ようやく工事が終わり、アスファルトができたての
あのベタベタした感触もなくなり、それはそれは滑らかな
歩き心地になっていました。
たいして、道に転がっていた小石、大昔、火山の噴火によって出来上がった
この土地の石は小さいと言ってもとりわけ硬く、
また長い年月によって削られてきた経緯もあって、
限りなく球に近い形をしていました。
さて、一方のタラちゃんは。。。。。。
・・・タラはその日ご機嫌だった。
何故なら近頃仲の悪かった両親が、
今日はめずらしく朝、同じ食卓に並んでいる。
いつもは良くてもトーストしか並ばない食卓には、
ご飯、味噌汁、焼き魚などが連なっていた。
・・・こんな光景はいったいどれくらい振りだろう。
タラは思った。
ベッドの脇で伏せられた両親の結婚式での写真はすでにホコリを被っており、
同じ部屋であるはずの両親が床を同じくすることはない。
・・・無理もない。毎夜遅く酔いどれて帰ってくる夫。
日に日にアルツハイマーが進む祖母。
仕事のストレスで髪がごっそり抜け落ちた祖父。
少ない給金で何とかやりくりしてきた生活の中で、
来年中学に上がる祖母の息子――といっても、タラからは叔父にあたるが、
(タラは皮肉をこめてこの成長のない中学生の叔父を兄ちゃんと呼んでいる)
―――は、成績が芳しくなく、学費の高い市立高校に
行くしかない状況である。母は家計のやりくりに頭を悩ませている。
・・・そんな家庭だからこそ、
タラはあえて子供らしく振舞った。
馬鹿をやり、わがままをいい、泣きわめく。
そしてどんな些細なことにも無邪気に笑う。
タラはこの年にして子供が子供らしく振舞うということの意味を悟っていた。
大人はそんな姿を見て、自らの責任を感じ、
時には癒される。子供が親を心配するべきではないのだ。
「親が最も悲しむのは子供に心配される時なのだ」、
タラはそれを悟っていた。
・・・時代なのかもしれない。
この世代の子供はみなそれぞれ、年を若くして
自分なりの社会性を持っている。
近所で付き合いのある友達
――といっても年の離れた赤子にも等しい子供だが、
年端もいかない彼ですら何に対しても「はぁい」、「はぁいー」と、
この国の社会性を反映して偉大なるイエスマンを貫いている。
彼もタラもわかっているのだ。
大人は完全ではない。
・・・彼らも守られるべき存在であるということを。
・・その朝、珍しく家族がそろって食卓を囲んだのは、
昨日の晩の出来事によるものだろう。
昨晩、相変わらず父は夜遅く酔って帰ってきた。
いつもならサランラップに包まれた冷えた食事が彼を待っているのだが、
その日は違っていた。
母は食事を先にとらず、父を待っていたのだ。
そして父もその日は違っていた。
・・・酔って帰ってきたことには違いないが。。。。
帰ってきた父の手には、普段持っているはずのない
女性ブランドの紙袋が下がっていたのである。
そう、その日は何度目かの結婚記念日だったのだ。
お互いに何度目だったかは忘れていた。
最初はお互いに祝い合っていた結婚記念日だが、
そのうちなんとなく、何もしなくなっていった。
・・・ただなんとなく、たまたま二人ともそれを思い出したのだろう。
意味など特にはない。ただの気まぐれ。。。
いや、もしかすると、お互いに無意識に感じていたのかもしれない。
このままではいけない、と・・・・・
そんな経緯があって今日もタラは朝からはしゃいだ。
いや、違う。
嬉しかったのだ。
忘れていた。
この気持ちを。
誰かに合わせる事だけに気を使い過ぎて、
久しく感じていなかった気持ち。
そう。
「うれしい」
そんな気持ちを。
・・・まだ諦めなくてもいいのかもしれない。
毎日、父と母が一緒に食卓を囲む。
そんな日々を過ごせるのかもしれない。
あのもっと小さかった頃のただの日常、しかしかけがえのない日常を。
「まだ諦めなくていいのですか?」
タラは天を仰いだ。
空はそれに応えるかのように、どこまでも青い空を貫いている。
タラは微笑した。
・・・ちょうど友達と待ち合わせの時間だ。
今日は友達とボーカルスクールMOVEに行く約束をしている。
いつのまにか家庭からの逃げるための場所となっていた、
友達と過ごす時間。
でも今日は違う。
普通に、ごく自然な子供のように、遊ぶんだ。
基本的に普段、人の前ではしゃいで見せるのもあって、
タラは一人の時はいつも下を向いて歩いていた。
でもそれも今日は違う。
タラは無償に高揚した気分になって、家からかけ出した。
空を見上げながら、ただ、走った。
「・・・大丈夫」
「きっと上手く行く。」
「僕も戻れるんだ!」
「子供らしい子供に」
・・・遠くに友人が手を振る姿が見える。
タラはスピードを上げた。
どこまでも先に続く空を見上げて。
・・・・そう、彼の希望にあふれる未来を見上げて。
・・・その時である。
・・・タラは石に躓いてコケた。
・・・
・・・・
・・・・・・と、まぁね!
こういった様々な原因と現象がさらなる原因を
生んでタラちゃんはコケたわけですよ。
そういった数珠つなぎの原因によって
未来は決まってるって事ですね!
だからあなたがこのブログを読むのも決まっていたってわけですよ。
そしてあなたがそれを読んでMOVEに興味を・・・・・
持たないですよね!
MOVE関係ないもんね!このブログ!
まぁでもあれですよ。
こう言う理論って逆にね、あなたが何かをしたことは
決して無駄にならないってことも言えると思うんですよ。
希望通りにいかなくても何かに影響を及ぼす。
それだけであなたの行動には価値があると思いませんか?
・・・なんてね。
まぁ磯野家の人々も・・・・
・・・・あ
磯野家って言っちゃった。
という説を唱えた科学者がいるのは御存知でしょうか?
(名前は忘れましたが。。。。)
要約するとですね、科学的にこの世で起こることは
確定している事が説明できるという説です。
例えば・・・・
林檎を手に持って地面に落としたら、当然林檎は落下しますよね。
それは重力があり、手に持った林檎を離すという行為があり、
地面があるからです。
原因と結果、この世に起こる全ての現象は今も未来も
全てこれで説明できるっちゅーなんともぶっ飛んだ説なのです。
・・・・そんなばかなって?
まぁ自分も最初はそう思いましたよ。
ところがですね。信じる信じないは別としても、
なかなかどうして、これが面白いんです。
た・と・え・ば
タラちゃんが朝、道を歩いていて石につまづき、転んだとします。
「痛いですぅ~」
ここで勘違いのないよう断わっておきますが、
タラちゃんは、かの伝説的アニメ サ○エさんの登場人物とは
一切関係ありません。
「すりむいたですぅ~!うわぁ~ん」
心配そうに友達が見ています。
「はぁ~いぃ~」
断わっておきますが、
あえて名前を伏せられたこの友達は某魚介類卵の名称と
同じではありません。
・・・・こんなどこにでもある、日曜夜6時から放送されるような
日常の風景は一見、ただの偶然に見えます。
ただこの科学者によれば、この出来事も最初から、
もっと言うなら世界が始まった瞬間から
決まっていたことなのだということです。
まぁ宇宙開闢(うちゅうかいびゃく≪※宇宙が発生したとき≫)
から順を追って説明するのもあれですし、
タラちゃんがつまずいた原因が起こり始めたあたりから
わかりやすく説明しましょうか。
・・・・前日は風の強い日でした。
まぁもちろん風の強い日であったこと自体も、
気圧、季節、地球温暖化・・・などなど、
言い出したらきりがないほど原因があることもお忘れなく。
その日は風速30mというなんとも殺人的な風で、
当然ながら次の日の朝は道は荒れ放題。
早朝に近所のイササカのおじさんが道を掃除をしてくれましたが、
実はこのイササカさんが老衰によって目が弱く、
小さな小石がひとつ、道の真ん中に転がっている事を見逃していたのです。
・・・イササカさんは・・・まぁ名前はよしとしましょうか。
コンクリートの面は最近舗装されたばかり。
ちょうど今の市長が道の悪かった町内の舗装を実地するという
マニフェストのもと、選挙を勝ち取った事がきっかけでした。
先週ようやく工事が終わり、アスファルトができたての
あのベタベタした感触もなくなり、それはそれは滑らかな
歩き心地になっていました。
たいして、道に転がっていた小石、大昔、火山の噴火によって出来上がった
この土地の石は小さいと言ってもとりわけ硬く、
また長い年月によって削られてきた経緯もあって、
限りなく球に近い形をしていました。
さて、一方のタラちゃんは。。。。。。
・・・タラはその日ご機嫌だった。
何故なら近頃仲の悪かった両親が、
今日はめずらしく朝、同じ食卓に並んでいる。
いつもは良くてもトーストしか並ばない食卓には、
ご飯、味噌汁、焼き魚などが連なっていた。
・・・こんな光景はいったいどれくらい振りだろう。
タラは思った。
ベッドの脇で伏せられた両親の結婚式での写真はすでにホコリを被っており、
同じ部屋であるはずの両親が床を同じくすることはない。
・・・無理もない。毎夜遅く酔いどれて帰ってくる夫。
日に日にアルツハイマーが進む祖母。
仕事のストレスで髪がごっそり抜け落ちた祖父。
少ない給金で何とかやりくりしてきた生活の中で、
来年中学に上がる祖母の息子――といっても、タラからは叔父にあたるが、
(タラは皮肉をこめてこの成長のない中学生の叔父を兄ちゃんと呼んでいる)
―――は、成績が芳しくなく、学費の高い市立高校に
行くしかない状況である。母は家計のやりくりに頭を悩ませている。
・・・そんな家庭だからこそ、
タラはあえて子供らしく振舞った。
馬鹿をやり、わがままをいい、泣きわめく。
そしてどんな些細なことにも無邪気に笑う。
タラはこの年にして子供が子供らしく振舞うということの意味を悟っていた。
大人はそんな姿を見て、自らの責任を感じ、
時には癒される。子供が親を心配するべきではないのだ。
「親が最も悲しむのは子供に心配される時なのだ」、
タラはそれを悟っていた。
・・・時代なのかもしれない。
この世代の子供はみなそれぞれ、年を若くして
自分なりの社会性を持っている。
近所で付き合いのある友達
――といっても年の離れた赤子にも等しい子供だが、
年端もいかない彼ですら何に対しても「はぁい」、「はぁいー」と、
この国の社会性を反映して偉大なるイエスマンを貫いている。
彼もタラもわかっているのだ。
大人は完全ではない。
・・・彼らも守られるべき存在であるということを。
・・その朝、珍しく家族がそろって食卓を囲んだのは、
昨日の晩の出来事によるものだろう。
昨晩、相変わらず父は夜遅く酔って帰ってきた。
いつもならサランラップに包まれた冷えた食事が彼を待っているのだが、
その日は違っていた。
母は食事を先にとらず、父を待っていたのだ。
そして父もその日は違っていた。
・・・酔って帰ってきたことには違いないが。。。。
帰ってきた父の手には、普段持っているはずのない
女性ブランドの紙袋が下がっていたのである。
そう、その日は何度目かの結婚記念日だったのだ。
お互いに何度目だったかは忘れていた。
最初はお互いに祝い合っていた結婚記念日だが、
そのうちなんとなく、何もしなくなっていった。
・・・ただなんとなく、たまたま二人ともそれを思い出したのだろう。
意味など特にはない。ただの気まぐれ。。。
いや、もしかすると、お互いに無意識に感じていたのかもしれない。
このままではいけない、と・・・・・
そんな経緯があって今日もタラは朝からはしゃいだ。
いや、違う。
嬉しかったのだ。
忘れていた。
この気持ちを。
誰かに合わせる事だけに気を使い過ぎて、
久しく感じていなかった気持ち。
そう。
「うれしい」
そんな気持ちを。
・・・まだ諦めなくてもいいのかもしれない。
毎日、父と母が一緒に食卓を囲む。
そんな日々を過ごせるのかもしれない。
あのもっと小さかった頃のただの日常、しかしかけがえのない日常を。
「まだ諦めなくていいのですか?」
タラは天を仰いだ。
空はそれに応えるかのように、どこまでも青い空を貫いている。
タラは微笑した。
・・・ちょうど友達と待ち合わせの時間だ。
今日は友達とボーカルスクールMOVEに行く約束をしている。
いつのまにか家庭からの逃げるための場所となっていた、
友達と過ごす時間。
でも今日は違う。
普通に、ごく自然な子供のように、遊ぶんだ。
基本的に普段、人の前ではしゃいで見せるのもあって、
タラは一人の時はいつも下を向いて歩いていた。
でもそれも今日は違う。
タラは無償に高揚した気分になって、家からかけ出した。
空を見上げながら、ただ、走った。
「・・・大丈夫」
「きっと上手く行く。」
「僕も戻れるんだ!」
「子供らしい子供に」
・・・遠くに友人が手を振る姿が見える。
タラはスピードを上げた。
どこまでも先に続く空を見上げて。
・・・・そう、彼の希望にあふれる未来を見上げて。
・・・その時である。
・・・タラは石に躓いてコケた。
・・・
・・・・
・・・・・・と、まぁね!
こういった様々な原因と現象がさらなる原因を
生んでタラちゃんはコケたわけですよ。
そういった数珠つなぎの原因によって
未来は決まってるって事ですね!
だからあなたがこのブログを読むのも決まっていたってわけですよ。
そしてあなたがそれを読んでMOVEに興味を・・・・・
持たないですよね!
MOVE関係ないもんね!このブログ!
まぁでもあれですよ。
こう言う理論って逆にね、あなたが何かをしたことは
決して無駄にならないってことも言えると思うんですよ。
希望通りにいかなくても何かに影響を及ぼす。
それだけであなたの行動には価値があると思いませんか?
・・・なんてね。
まぁ磯野家の人々も・・・・
・・・・あ
磯野家って言っちゃった。