たまには・・・
今回は真面目なお話です。


「歌の力」。

皆さんは歌についていかがお考えでしょうか?

誰でも歌は聞きます。

J-POPからヒップホップまで。

そこで質問。

皆さんは歌で心震えた事がありますか?

僕にはあります。

感動する映画の主題歌、伝説的なバンドのDVD、生での歌手の歌声。

本当に歌に感動を覚える部分はとても少ないですが。。。

昔、「The rose」という曲を聞いて、それまで聞いたこともないし、言葉の意味もわからないのに
何故か無性に懐かしくなり、とても感動を受けた事があります。

今、自分は人よりむしろ音楽に多く触れる環境にいますが、
音楽で心うち震えるような感動を覚える事がむしろ少なくなったような気がします。

つくづく感じるようになりました。
人を感動させる歌、というのは本当に少ない事を。

では感動する歌とはなんでしょう?

音感があることでしょうか?

技術があることでしょうか?

高い音域が出せることでしょうか?

私はどれも違うと思います。

どんなに下手な歌でも人を感動させる事が出来るのです。

テレビ番組などで、どこかの国の子供たちや人々が
言葉のわからない言語で歌っている歌に感動を覚えたこと、ありませんか?
例えば多くの人が亡くなった事件で、市民が追悼で歌っている聖歌とか、
ワールドカップで歌われる国家とか・・・

彼らは歌の技術などだれからも習っていないでしょう。
また、決してうまくもない。
でも感動をしてしまいますよね?

この世で名曲と言われている歌は、必ずしも「上手い」歌ではありません。

音が取れていない、時にはかすれてしまっている歌ですら、
人は時に言いようのない感動を受けるのです。

感動させるツボはなんなのか?

きっとそれは誰にもわからないでしょう。
誰かにそれがわかっていたら、歌手はみんな売れるようになってしまうはずですから。

そういってしまうと、ボイストレーニングなんて意味ないのでは?
そう思われてしまうかもしれません。

でもそれは違うと思います。
歌に触れる機会が増えるというだけでも、
「人を感動させる歌とはなんなのか?」
それを自分の中で定義づける機会が増えるからです。

人を感動させる歌、私の中でのその結論は、

「どうしようもないほどに心を込めた歌」

であると思っています。

もちろん、歌唱力があれば人に感動を与える確率はあがるでしょうが・・・・

単にうまい、それだけの感動では、歌の本質とは違うものなのではないでしょうか?

本物の歌手と、ボイストレーナーとの違い。

それは多くの人を感動させ、時には救い、元気付けた歌を歌ってきた人間と、
あらゆる技術をもってその人間を歌のうまい人間にする人との違い。
ではないかと。

感動を覚える歌に多く触れる事で、きっとあなたは自分の中で
「人を感動させる歌ってこういうものなんだ」
と定義づける事ができると思います。

その定義にしたがって自分が常に歌うようにできれば・・・
万人を感動させるとはいかないまでも、
きっとあなたに近しい人や、あなたの心を理解してくれる人を感動させる歌が歌えるようになるんじゃないかと。

・・・・と、まぁだからボイトレに通ってくれって言ってるわけではないです。
所詮独断と偏見ですから。

ただ、自分が歌が下手だから、うまくなるはずがない、
人を感動させる歌なんて歌えるはずがない、
そう思ってる方。。。

一度でいい、歌をあきらめないで歌ってみる、
それをして欲しいです。


・・・・・と、まぁそんな事を思う、昼さがりのMOVEスタッフなのでした。

次回からまたふざけるでしょうが(笑)