50代から、体に起こる“今までと違うこと”
私の体感としてですが、50代を過ぎると、
それまで何とか乗り切っていた体が、急にうまく対応できなくなって、
「え? こんなこと初めて…!」という不調が起こるように感じます。
先日、50代前半の女性Aさんに起こった出来事をご紹介します。
朝、突然の腹痛。そして…
ある朝、仕事に出かけようとしたAさん。
その瞬間、ものすごい腹痛に襲われたそうです。![]()
脂汗が出るほどの激痛で、悶絶するレベル。
医療系のお仕事をされている方なので、痛みの原因をある程度自己分析されたそうです。
「急性胃腸炎かな? それとも、胆石か尿管結石が動いたのかな?」
…でも、どうも様子が違う。
その後、数回の嘔吐、そして下痢。
さらに、時間をおいて 下血(血便)も。
さすがに驚いたそうですが、
とりあえず水分を摂って安静に過ごし、夕方になって少し痛みが和らいできたタイミングで病院へ。
診断結果:虚血性大腸炎
診察の結果は、「虚血性大腸炎(きょけつせいだいちょうえん)」とのことでした。
「虚血性心疾患」などは聞いたことがありましたが、
まさか大腸でも“血流不足”による炎症が起きるなんて…!
私もこの話を聞いて初めて知りました。
虚血性大腸炎とは?
この病気の主な特徴は、以下の通りです。
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突然の腹痛で始まる(左下あたりの下腹部)
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45歳以上の女性に多い
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特に便秘がちの人に多く見られる
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原因は「加齢」や「ストレス」「疲労」が重なったときに起こることが多い
治療法は?
基本的な治療は以下のようなものだったそうです。
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3日間の絶食(腸を休ませるため)
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水分や経口補水ゼリーはOK
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痛み止めとしてカロナール(解熱鎮痛剤)を処方
痛みは少し続いたものの、数日で症状が落ち着いたとのことで、本当に良かったです。![]()
便秘も「年齢とともに変わる」
Aさんのケースのように、便秘がきっかけとなって大腸に負担がかかることもあります。
便秘といっても原因はさまざま。
特に、肩こりや首こりがひどい人は腸もこわばりがち。
そんな方におすすめなのが…
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腕、脚、お腹のマッサージ
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ヘッドマッサージや耳マッサージ
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リラックスする時間を意識的につくること
ストレスマネジメントも大切
腸は“第二の脳”とも呼ばれるほど、心の状態と密接に関係しています。
心がモヤモヤしたり、イライラしていると、腸の調子にも影響が。
私がおすすめしているのが、「ブレインダンプ」という習慣。
頭の中にある考えや感情を、紙にひたすら書き出すことで、驚くほどスッキリします。
週1でもいいので、ぜひ試してみてくださいね。
50代を過ぎると、体の不調が「突然」やってくることが増えます。
便秘ひとつとっても、放置すると思わぬ病気につながることも。
疲れたとき、ストレスが溜まったときは、
「休む」「整える」「書き出す」など、
自分のケアを忘れずにやっていきましょうね。![]()

