ある人質 生還までの398日 | 映画の素

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映画についての独り言、自分の素(もと)、在りのままに感じたことを書き綴るブログです。

2019年制作のデンマーク・スウェーデン・ノルウェー合作を鑑賞しました。


この映画は、史実に基づいています。


怪我を理由に体操選手を断念した主人公が、夢見た写真家として踏み出したものの、いきなりシリアに送り込まれることに。


そこでISの人質として囚われ、拷問を受ける羽目に。


その身を案じる家族が解放に向けて、身代金を確保するために奮闘する物語です。


アメリカ視点ですが、キャスリン・ビグローが「ゼロ・ダーク・サーティ」で、ビン・ラディン殺害までのストーリーを描いてて、そこでも口を割らせるための拷問シーンがありました。


改めて、どっちもどっちだなぁと思いました。


最終的には、家族が募金集めに成功して、奇跡の再会を果たす訳ですが、クラウドファンディングがない時代に地道な働きかけで200万ユーロ集めたのは奇跡でしかない。


流石に家族との再会シーンは感動的でしたが、自己責任で家族に迷惑をかけたことを思うと、手放しでは喜ばない気がしました。


シリアへの道中に断るタイミングが無かったのか、夢を追うことを優先し過ぎたんじゃないかと、うがった見方をしてしまいます。


政府はテロ交渉に応じないから、自分の身は自分で守るしかない。


テロに限らず、あらゆるリスクに対して、自分で調べて、備えておくべし。


世知辛い世の中ですね。