2019年制作のデンマーク・スウェーデン・ノルウェー合作を鑑賞しました。
この映画は、史実に基づいています。
怪我を理由に体操選手を断念した主人公が、夢見た写真家として踏み出したものの、いきなりシリアに送り込まれることに。
そこでISの人質として囚われ、拷問を受ける羽目に。
その身を案じる家族が解放に向けて、身代金を確保するために奮闘する物語です。
アメリカ視点ですが、キャスリン・ビグローが「ゼロ・ダーク・サーティ」で、ビン・ラディン殺害までのストーリーを描いてて、そこでも口を割らせるための拷問シーンがありました。
改めて、どっちもどっちだなぁと思いました。
最終的には、家族が募金集めに成功して、奇跡の再会を果たす訳ですが、クラウドファンディングがない時代に地道な働きかけで200万ユーロ集めたのは奇跡でしかない。
流石に家族との再会シーンは感動的でしたが、自己責任で家族に迷惑をかけたことを思うと、手放しでは喜ばない気がしました。
シリアへの道中に断るタイミングが無かったのか、夢を追うことを優先し過ぎたんじゃないかと、うがった見方をしてしまいます。
政府はテロ交渉に応じないから、自分の身は自分で守るしかない。
テロに限らず、あらゆるリスクに対して、自分で調べて、備えておくべし。
世知辛い世の中ですね。