『怒り』で、本を読む快感!!
そして妻夫木聡が引き受けた仕事なら
信頼できるかなぁ、

よく書店でお見かけしてた作家さん
貫井徳郎さんの作品初めて読みました。

愚行録

Σ ゚ロ゚≡(   ノ)ノ エェェ!?
これ、どうやって映像化するの?!

いや、めちゃくちゃ面白かったんですよ。

エリートサラリーマンとその妻子が
殺害された未解決の一家惨殺事件を
取材する週刊誌記者のインタビューに
関係者が「語る」形式なので
読みやすいのもあるけど
これまたページをめくる手が止められず
一気読み

そして、読み終わった後
(゚Д゚≡゚Д゚)エッナニナニ? と
何度もページをめくり直したもん。


あぁ、そういうことか!!って驚いて、
めちゃくちゃいい読者なんだけど、僕。


改めて書きますが、この連休中
高校時代のクラス会に行ってきて
自分の記憶や級友のイメージが
思い違いだったり

人によって、捉え方が違ったり
あぁ~、高校の一教室という
同じ年が集う小さい社会の中でさえ
見ている世界が違うのだなぁ、
って。

この小説でも
大手ディベロッパーに就職し、
破格の収入を得ていた夫。
美人で常に人の輪の中心にいた
お嬢さん育ちの妻。
きちんと躾けられた可愛らしい二人の子供。
何一つ欠けたところのない、
絵に描いたような完璧な一家が
いったい本当はどんな人たちだったのか。


学生時代の級友
(慶応大学への描写があまりにも
容赦ないので、著者の出身校を
調べたら、早稲田だった(笑))
会社の同僚らの証言がこれまた……

ぅあ───(((;'Д' )))───!!!!
もうね、答える人たちの
悪意や嫉妬、劣等感がアリアリと
明らかになっていくの!

これ、女友だちと
「決して悪口じゃないんだけどさぁ…」と
言いまくる、僕の姿そのものだ!!

もう、それこそが愚行録!!!

「人の悪口」を言わない人を
信用できないのは

(ここで、人の悪口は言っちゃいけない!
って、思考にならない自分が怖い)
「人の悪口」を言う時こそ
その人の醜さやコンプレックス
怒りのツボが一番如実に
分かるからかもしれない。


そして、被害者夫婦の行動
他人事じゃない…
インタビューを受けた人たちは
「彼らが、こういう最期を迎えたことに
納得してる」んだけど

僕も、そう思われてそうで怖い~。