やべぇ、やべぇ
寝ちゃったよ、

だって長いんだもん

すみません、今回はネタバレあるんで
これから観る人は読まないでください。


スペクター

っていうか、お父さんの横で
観ていた昔の「007」は
(マドンナが出てた頃さえも)
どっかお間抜けな感じだったのに
ダニエル・クレイグ版になってから
スタイリッシュでマジなんだもん。


ついこの前まで
コロコロコミックの
『プラモ狂四郎』に騒いでた友だちが
中学になった途端
マガジンハウスの『POPEYE』
読み始めて、古着屋とかについて
語りだした違和感だよ。

アレ?おめえは『ホットドック・プレス』で
「初めてのSEX」特集や
北方謙三先生の青春相談
熟読してる童貞野郎だろ!


まぁ、40半ばにもなって
昔の女をずっと引きずってたり
お母さん替わり(ジュディ・デンチ扮するM)への
思慕で生きてたり
いつも孤独だったのね…」と
若い女に声かけられて
「俺のことを本当に分かってくれてる!
真実の恋だ」って仕事を辞めちゃう

いつまで経っても厨二病な
ジェームズ・ボンドなんだけどさ

(僕はさ、トム・クルーズでも
ジョニー・デップでも
若い女と♪振り返るといつも
君が笑ってくれた♪と
TRUE LOVEな
40、50歳男の話がキライなんだよっ!


オープニングのメキシコシティの死者祭りに
エキストラのギャラおいくら?
って
その規模のデカさに圧倒されたし

夜の闇を疾走する
アストンマーティン
トム フォードのスーツが
とにかくカッコ良くて

(イギリスの経団連は
感謝状送るべきだね)
ボンドがポーズをとるたびに
本当だったら、痺れるべきなんだけど

プロデューサーにもなった
ダニエル・クレイグの
「俺ってかっこいいだろ」の自意識と
「このシーンの切り取り方
俺ってセンスあるだろ!
さすがアカデミー賞監督が
ボンド映画を撮るだけのことあるだろ!」てな
サム・メンデスの美意識ダダ漏れ~に
ちょっと、ついてけなかったよ。

(中目黒のバーとかで
007の魅力について
映画好きが語り合ってそうでさ!)
このふたりSEXしてるとき
ラブホのガラス張りの天井に映る
自分の姿でイケちゃうタイプだよ~。

だってさ、だってさ
一連のテロ事件や悪行の数々は
小さいころ、孤児になったボンドが
引き取られた家で
ボンドを気に入る父親を
自らの手で殺しちゃった息子が
ずーーーっとボンドに嫉妬して
嫌がらせしてた
って
そのために悪の組織を結成して
陰謀を企んでたって

なーーーんじゃ、そりゃ?!
なに、そのとってつけた感?
無理やり時を超えたサーガにしようとして
ただの痴話ケンカじゃんかよ~。

その家の名前が前回の
「SKYFALL」だったことなんて
スッカリ忘れてたし。

アレ?ADELEの歌しか…
今回も、サム・スミスの
ドラマチックな主題歌にのって

うごめくタコ!!!
タコ!タコ!!活きダコ!!
『北斎漫画』の樋口可南子!!
ってときが
ヌケてて(自慰行為じゃないよ!)
一番笑えて、目に焼き付いたよ。