みんな急いで!急いで!


上野の森美術館にクーシュカさんと

『井上雄彦 最後のマンガ展』行ってきました。




チケットぴあで時間指定の入場券を

何週間も前から予約

土砂降りの雨の中 長蛇の列に

「うへぇっ~ なんぼのもんじゃい!」って

心境だったんですよ。


『SLAM DUNK』の連載が始まった1990年当時

あたしはジャンプを卒業して、小学館のビッグコミック系へ。

実は、マンガ喫茶で相方に「読め!読め!」言われ続け

4.5年前に一気読みするまで、読んだことなかったの。

なので、あたしの井上雄彦さん体験は

車椅子バスケ、いや「今を生きること」を描いた『リアル』

かの剣豪宮本武蔵を追った『バガボンド』の方が先。



もーーちろん『SLAM DUNK』

花道と流川くんの最後の試合のハイタッチに

その後の観客の声が、耳に届いたかのように

マンガ喫茶にいる自分が

あの試合会場にいるかのように

全身総毛だって、興奮しまくったんだけど


ヤバいよ、ヤバいよ!この展覧会も。

原画が並んでたり、井上先生の仕事場が再現されているような

ファンのためのお祭りかと思ってたんですけど

全然違ったっ!期待をはるかに上回る空間でした。

『バガボンド』を読んでいる人は行かないと一生後悔するよっ!

だって、だって、だって!!!ネタばれしていいの?!(しない)

ちょっとだけ言わせてもらうと

美術館内すべてを使った、ひとつのマンガになっております。

そしてタイトル『最後のマンガ展』が意味する通りでっすっ!!!

この文脈から、勘を働かせてっ((((((ノ゚⊿゚)ノ!

働いている人は営業と嘘ついてでも

いや、有給休暇取ってでも

学生さんは、代返頼んででも(単位ひとつくらい落としてでも)

主婦の方は、「実家の親が具合悪くなった」と言ってでも

なんなら親戚のひとりやふたり殺してでも

今すぐ行くべきっ!


井上さんは6年前から『バガボンド』

ペンから筆に持ち替えて描いております。

館内の作品は墨一色なのに、

赤い鮮血が飛び散り、草木は萌え色とりどりの蝶が舞い

光は輝き海は風や波が凪いているの。

それだけじゃない、決して大袈裟じゃなく

気迫や殺気があふれ、静と動、生と死が佇み

宮本武蔵の、それこそ同じ時代剣に生きた人たちの

人生が、空気が、迫ってくるんだよね~。


マンガという枠を超えて、「芸術」のある境地に達しちゃった感じ。

出口を出て、押し黙ったクーシュカと

ため息混じりに最初に交わした言葉は

「井上さん・・・どこに行っちゃうのだろう・・・」だもん。


たぶん他の漫画家さんが見たら、

嫉妬、いや、かなり落ち込むと思うなぁ。

同じくモノづくりを生業としているクーシュカさんが

「あっち側に行きたい。こういう仕事を一緒にしたいっ!」って

地団駄踏んで悔しがってる姿を見て、

「この人も21世紀に生きてる女性だけど

サムライなのだなぁ~」と思いましたよ。

だって、あたしは、と言えば

「あ~、現代の環境ホルモンにやられて萎えた男じゃなくて

武蔵のような男に抱かれたいっ!」って心底願いながら

会場後にしましたからね。


『SLAM DANK』の初巻のヤンキー系のタッチから

技術的にも、精神的にも、なんだか神業になってしまった

井上さんだけど、日々学んで、描いて描いて描き続ける

努力の賜物なんだろうな~。

あーーあたし何やってんだろ?

こんな生ぬるく生きてていいんだろうか?

久々に、打ちのめされましたよ。


7月6日までです!興味ある人は急いで!ぜひっ!