今さら、偽善ぶるわけじゃないけど

あたし、このblogで紹介する映画やマンガに関しては、

そーーんな悪口書いてないですよ・・・ね?

(芸能人とかのことは、書いてるけど)

いや、実は意識的に書かないようにしてるもん。

“苦手”だったとしても、どこがダメだったか

自分なりに、感想書いてるつもり。

後は「観なかったこと」にして書かないし(*゚ー゚)ゞ


って言うのも、ネットで匿名で書かれる映画評って

手厳しい~。

まぁ、そのお陰で、ハードルが低くなって

実際観たときに、期待以上でいいんだけど。


で、これも評価が厳しかった『ゾディアック』

すげぇ 面白かった~ヾ( ゚∀゚ )ノ゛ 

2時間半アッという間

そりゃ、事件解決や犯人捜しのカタルシスはないけどさ

そういう映画じゃないもん。

ひとつの事件に妄執的に囚われていくあまりに

自分の人生まで飲み込まれていく恐怖

ゾクゾクしましたよ(((( ;゚д゚))))


と言うのも、あたし、大学時代、この事件に関しては

専攻していたゼミで勉強してたんですよ。

今思えば、強烈なキャラばっかりで

一般企業に就職したのは、あたしと、もうひとりだけ。

あとは、警視庁やら裁判所やら、弁護士事務所やら。

爽やかな風が吹く高原にある大学の合宿所で

ひと晩中、犯罪について、みんなで熱く語るようなゼミでした。

刑務所にも何度も訪れたり・・・。

(慰問の八代亜紀のつもりで“舟歌”口ずさんでましたが)

この映画で、10何年ぶりに

その時の、みんなの“眼”を思い出しましたよ。(゚ー゚;

加害者になるか、被害者になるか

ギリギリのラインを踏みとどまっているような“眼”

みんな、まともに社会人やっていけてるのかなぁ?


袋小路の捜査に

現実と折り合いをつけていこうとする刑事

(マーク・ラファロ、リアル!!)

酒とクスリに溺れていく新聞記者

(ロバート・ダウニーjr これこそリアル・・・リアル過ぎていいのか?)

そして、そして事件の暗闇に近づくほど

目の周りまで、グルグルと黒ずんでいく

ジェイク・ギレンホール 

犯罪は、多くの人を巻き込んでいく闇だよなぁ。


そして、もうひとつの恐怖・・・∑(ll゚Д゚ll)ヒィイッ!!

宮部みゆきさんの小説は、予定調和の終局に向かうのが

あまり好みじゃなかったんだけど

(だから、言い知れぬサスペンスの『火車』が一番好き

『模倣犯』の第1章は、本当にゾクゾクと怖かった~。

怨恨でも、お金の問題でもなく

ただ“女”に生まれただけで、狙われ殺されていく恐怖。

この映画でも、同じ恐怖に襲われましたよ。

今までは、「遠い異国、アメリカのお話」って

他人事に出来たけど、ここ何年か

毎日伝わる悲惨なニュース見てたら

日本にも、身近にも、この連続殺人犯“ゾディアック”のように

自己顕示欲や倒錯性欲で、通り魔的に見ず知らずの人を

傷つける人って、たくさんいるよね、きっと。

映画観て、ひとりで、夜道歩くの怖くなったもん。

(携帯電話の有難さ、痛感)


10年前、犯人が子供だったことに、

日本中が心底震えた酒鬼薔薇事件。

今じゃ、もっと幼い子が犯人でも、当たり前になっちゃったもん。

戦争してるわけでもないのに、

「明日」ちゃんと生きていられるかどうかわからない

今の世の中、どっか狂ってるよ~。


そういえば、アメリカでゲイの人気をジェイクと2分してると

言われているウエントワース・ミラーに

またもやゲイ疑惑再燃ですね。

ついでに、ジェイクもこっちの世界においで~ヘ(゚∀゚*)ノ