大阪で パチンコ店に放火して
５人を死亡させた男の 死刑が確定した。
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■犯行理由は借金と世間への不満
この事件が起きたのは、2009年7月5日。
今から 7年近く前のことである。
高見素直 被告(当時41歳) は、
大阪市此花区のパチンコ店「crossニコニコ」の店内 にガソリンを撒いた。
ハンドルを掴み、釘に絡む玉を眼で追っていた客たちの足元に
ガソリンは静かに流れてきたという。
高見が マッチをすると
火は瞬く間に広がった。
客たちは あっという間に火だるまになった。
死者５人
重軽傷10人
事件の現場は地獄絵図だったという。
犯行理由は 300万の借金苦と、仕事も金もなく 追い詰められた生活と世の中への不満。
「誰でもいいから 殺したいと思って、人が大勢いるところに火をつけた。」
■事件から７年、死刑確定。
2016年 2月23日、
最高裁は上告を棄却。
最高裁は、一審 二審の裁判員裁判での
死刑判決を支持し、
高見被告の死刑が確定した。
事件から７年、あまりに身勝手な理由で行われた犯行。
犯人が死刑になっても、被害者とその家族の無念が消えるわけではない。
…と、この凄惨で理不尽な殺人事件が、
パチンコ店で起こったことに、
パチンコ業界はまたもや イメージダウンとなるだろう。
そしてなによりも、犯行現場に選ばれてしまったパチンコホールも、迷惑どころの話ではない。
店は全焼し、閉店。同じ場所で新店舗を開店したものの、殺人事件と５人の死者、10人以上の怪我人という不幸で悲惨な歴史は、簡単に消えるものではない。
業界では、このパチンコ店『crossニコニコ』に同情の声も聴こえた。
■事件現場が新たな事件を生んだ。
しかし、このパチンコ店『crossニコニコ』が とんでもないことになったのだ。
放火殺人事件から２年後の2011年。
事件の犯行現場である『crossニコニコ』の経営者が 逮捕された。
容疑は
「パチンコ台に大当たり確率を変えるＩＣチップを取り付けて…」
裏モノ機種。それも、当たり確率を下げるチップを入れて 出玉制御をしていたようだ。
違法改造…完全な犯罪である。
逮捕されたのは パチンコ店３店舗の経営者 中尾 広志(当時50歳) 容疑者。
府警は改造を請け負った男（５６）も同容疑で逮捕している。
パチンコ店の依頼で不正改造を請け負うグループが存在するとみて調べているとのことだが、
その後 捜査の進捗ははっきりと報道されてはいない。
■これだけでは 終わらない負のスパイラル
パチンコ店放火殺人事件の関係者が、また逮捕された。
事件現場のパチンコ店の経営者が逮捕された翌年 2012年の8月、
なんと 此花区パチンコ店無差別放火殺人事件の裁判官が逮捕された。
華井俊樹 容疑者(右)
これは、此花区パチンコ店無差別放火殺人事件の裁判のニュースで流れた映像である。
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2012年8月29日午前8時30分頃、自宅から裁判所へ出勤の途中、準急電車内で、スマートフォンで30歳代の女性のスカートの中を動画撮影し、しゃがみこんでスマートフォンのカメラをスカート下部に差し入れている様子を不審に思った乗客の男性に取り押さえられ、駅員に引き渡された後、大阪府迷惑防止条例違反の容疑での警察官に現行犯逮捕された。寝屋川警察署によると、華井は「どんなパンツをはいているか知りたかった」などと動機を述べており、「間違いない」と容疑を認めているという。
その後、国会の裁判官訴追委員会が「罷免相当」と判断し、裁判官弾劾裁判所が罷免の可否を審理した結果、2013年4月10日に罷免判決が言い渡され、華井は法曹資格を失った。
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華井俊樹 容疑者は、このとき27歳。
盗撮の常習犯であった。彼のスマートフォンのなかには、過去の盗撮動画が 数十件 保存されていた。
彼は 裁判官をクビになり、罰金50万円の支払いを命じられた。
５人の命を奪い、10人以上の怪我人を出した凄惨な事件の犯人が逮捕され、
そのパチンコ店の経営者は不正改造をしていた。
殺人犯に裁きを下した裁判官は、盗撮魔だった。
殺人犯は 今年 2月23日に死刑が確定した。
命を奪われ、怪我を負った 人たちは
どんな心境なのだろう。
殺人犯も、現場の経営者も、裁判官も
犯罪者であった。
いったい何を信じていいのか。
ただただ呆れるばかりである。
そして、被害者の方の冥福を祈り、
怪我を負った人たちの 回復を祈るばかりである。
この噂 本当だろうか。
～ザク～