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あやまんJAPANとももいろクローバーは甲乙つけがたいですね。

まあるです。どうも。



皆さんの中で誤解があってはいけないと思い、予告をガン無視してこの記事を書くことにしました。


的影響と確的影響についてです。


先日の記事で放射線の影響には「急性影響」と「晩発性影響」と「遺伝的影響」の3つが考えられると書きました。
このうち、急性影響(脱毛/血液細胞数の減少/皮下出血/吐き気および嘔吐)ははっきりと「ありえません」と書きました。
しかし、晩発性影響に関しては面倒くさい計算をして死亡率に換算して結果を示しました。
なぜ、こんな風に表現方法が違ったのか、放射線がどんな風に人体に影響してくるのかを理解してもらえればと思います。



まず、脱毛・血液細胞数の減少・皮下出血・吐き気・嘔吐などの症状が現れる急性影響は確定的影響というものです。



確定的影響とは

確定的影響は落としたリンゴみたいなものと表現できます。
例えば地上50m(メートル)のビルの屋上からリンゴを落としたらどうなるでしょう。
当然、リンゴは潰れます。
1000個落としたら1000個とも潰れます。


では、地上2.5m(部屋の天井くらいの高さ)ではどうでしょうか。
落としたリンゴのうち半分は潰れてしまうかもしれません。
残りの半分も無事では済まず、凹んだり傷ついたりするでしょう。


地上1m(腰くらいの高さ)では潰れるリンゴは無くなり、多くのリンゴは無傷で、一部は凹むでしょう。
しかし、2.5mから落としたときよりは凹みが少なくて済みます。


それでは地上100mm(=10cm)ではどうでしょうか。
この場合、リンゴは凹みもせず無傷なままです。
1000個落としたら1000個とも無傷です。


このように確定的影響とは原因(落とす高さ)に対する結果(リンゴの状態)がある程度確定的である現象のことを指します。
50mから落としたリンゴが無傷であるはずはなく、逆に、100mmから落としたリンゴが砕け散ることもありません。
50mから100mmの間は高さに応じて段階的に影響が少なくなっていき、100mm以下では「影響がない」となります。
放射線による急性影響はこのリンゴの例と同じような形で人間に影響を与えます。
リンゴの例の「落とす高さ」を放射線量、「リンゴの状態」を人体への影響として置き換えられます。



短時間で50Sv(=50,000mSv)の放射線を浴びた場合、人は死亡します。
1000人浴びたら1000人がもれなく死亡します。
50mの高さから落としたリンゴが助からないのと同じです。


では、2.5Svではどうでしょうか。
研究結果ではこの2.5Svが生きるか死ぬかの五分五分のラインだとされています。(※1)
半分の人は60日以内に死亡し、半分の人は60日のうちに回復に向かいます。
しかし、後遺症等は残る可能性があります。


1Svでは吐き気を感じたり嘔吐したりといった症状が一部の人に見られます。
また、一時的に白血球数が減りますが、死亡に至る事はまずなく後遺症もなく回復するでしょう。


0.1Sv(100mSv)では100mmの高さから落としたリンゴと同様に無傷です。(※2)
後遺症どころか吐き気を催すことすらありません。



では、今現状はこのうちのどこに位置するのか。
現状では比較的放射線の多い地域でも0.1Sv(100mSv)を浴びるのに1年くらいかかります。
これは、100mm(=10cm)の高さにあるリンゴを1年かかって床にゆっっっくり置くようなもので、この落下(?)によってリンゴが傷つくことはないですよね?
また、現在20μSv/hの地域の3月15日時点の放射線量を逆算(※3)すると200μSv/h弱です。
10時間ずっと屋外にいても2mSv、100時間いても20mSv程度です。
つまり、20mm(=2cm)の高さからリンゴを落としたようなものです。
100mmから落としても傷つかないリンゴは20mmで傷つくはずがないのです。
放射線で言うと、人は100mSvを浴びても吐き気すら感じないので20mSvではなんら影響はありません。
死んだり体調を崩すには程遠い値だとご理解いただけるでしょうか?
今、20μSv/hの地域でこの程度です。
皆さんの地域は今どのくらいですか?1μSv/h?0.1μSv/h?
それだと8月15日当時、100時間でも1mSvと0.1mSv程度です。
1mmと0.1mmの高さから落としたリンゴは、、、、もういいですね。




もしも、3月15日に「私は吐き気がした!!頭痛もした!」と言う方がいらっしゃったら、それは読んで字のごとく「気のせい」です。
ご存知のように、人間は気の持ちようで大きく体調が変化します。
吐き気と頭痛が前日の飲み会でハメを外したせいでなければ、それは「放射能怖い!」「地震怖い!」という不安から来る「気のせい」による体調不良でしょう。
この「気のせい」は馬鹿にできるものでもなく、結構怖いことなんです。ホント。



さて、このように、放射線量の少ない現状では全く怯える必要のない「急性影響」ですが、裏を返せば10Svを浴びるようなことがあれば間違いなく死ねる恐ろしいものでもあります。
ですので、再三書いておりますが、原発が再臨界して格納容器が爆発し、超超大量(今までに放出された分の数百倍)の放射性物質がばら撒かれるようなことがあれば一目散に原発から離れましょう。
一時的でもいいので、風上に避難しましょう。
原発内で復旧作業に当たっている人は高濃度水の中にダイブしないように気をつけてください、、、としか言いようがありません。
まぁ、守られてるかは知らないけど一応年間250mSv?程度の規制があるらしいし、事故のときに高濃度放射線を浴びた人はいなかったらしいので急性影響で死ぬ人は出なそうですね。




相変わらず長い記事です。
読むの大変ですよね。書くのはもっと大変です。がんばれ自分。ふぁいとっ!
後半は確率的影響についてです。
研究の成果によって、晩成影響のうちの発ガンや白血病(血液のガン)の罹患に関しては確率として我々に影響を与えるということがわかっています。



確率的影響とは

こいつはちょっとわかりづらいかもしれませんが、頭の体操だと思って読んでください。
確率といえばサイコロです。


Aグループの10万人の人たちはサイコロ1個を1回だけ振ります。
「1の目」が出たら「アタリ」だとします。
「アタリ」が出る確率は1/6=16.667%です。(※4)
10万人が同時にサイコロを振ったら大体16,667人くらいの人が「アタリ」を出します。
絶対に間違いなく確実に6人に1人が「アタリ」を出すわけではないので、実際には16,500人かもしれませんし、17,000人かもしれませんが、大体16,667人くらいです。



Bグループの10万人の人たちはサイコロ2個を1回だけ振ります。
二個とも「1のゾロ目」が出たら「アタリ」とします。
「アタリ」が出る確率は1/(6×6)=1/36=2.778%です。
10万人が同時にサイコロを振ったら大体2,778人くらいの人が「アタリ」を出します。
絶対に間違いなく確実に36人に1人が「アタリ」を出すわけではないので、実際には2,500人かもしれませんし、3,000人かもしれませんが、大体2,778人くらいです。



さて、アタリを出したければAグループに入ったほうがお得です。間違いなく
10万人という規模で見ればお得感がよくわかります。
しかし、1人だけで見た場合、Aグループでもハズレる人もいますし、Bグループでアタる人もいるのです。
元々AグループにいようがBグループにいようが、結果としてアタリはアタリ、ハズレはハズレです。
これが、確率的影響の特徴の一つです。



これを放射線による発がんに置き換えてみましょう。



1Sv(=1,000mSv)の放射線を浴びた10万人がいます。
以後40年間で「放射線の影響によって発がん」する確率はざっくり計算で8.6%です。(前記事参照)
10万人が被爆したら以後40年間で大体8,600人くらいの人が「放射線の影響によって発がん」します。
正確に8.6%の人が「放射線の影響によって発がん」するわけではないので、実際には10,000人かもしれませんし、5,000人かもしれませんが、大体8,600人くらいです。



100mSvの放射線を浴びた10万人がいます。
以後40年間で「放射線の影響によって発がん」する確率はざっくり計算で0.86%です。
10万人が被爆したら以後40年間で大体860人くらいの人が「放射線の影響によって発がん」します。
正確に0.86%の人が「放射線の影響によって発がん」するわけではないので、実際には1,500人かもしれませんし、400人かもしれませんが、大体860人くらいです。



さて、この場合もサイコロと同じことが言えます。
当然、1Svよりは100mSvのほうが発がんする確率が低いのでお得であることに違いはありません。
しかし、1Sv浴びたからといって「確実に」発がんするわけではなく、10万人中91,400人くらいは放射線によっては発がんせずに生きていくわけです。
逆に、100mSvでも10万人中850人くらいは運悪く放射線が原因で発がんしちゃいます。
上の確定的影響では放射線量に応じて症状が軽くなっていきました。
確率的影響である発がんに関してはがんに罹る確率が変動するわけで、結果として発がん「するか」「しないか」のどちらかです。
自分は10万人の内の1人ですので、1Sv浴びて発がんしなきゃ「ラッキー!」ってなもんで、100mSvで発がんしたら「残念賞」です。



では、現状はどの程度なのでしょうか。



現在20μSv/h・・・の地点にいた人は既に避難してると思いますので、ついこの間避難指示が出た3.6μSv/hで計算してみます。
3.6μSv/hの地点にいる人の今(7月6日)までの外部被ばく線量は概算で8.6mSv程度です。(※5)
確率は、ざっくり言って0.074%くらい。
大体、4個のサイコロを1回振って「1のゾロ目」が出るくらいの確率(=0.077%)です。
まぁ、、、4個のサイコロを買って試してみてください。
一回振っただけで「1のゾロ目」が出た人はもれなく褒めて差し上げます。
2とか3のゾロ目じゃだめよ。




世の中ではやれ年間1mSvだ20mSvだと「規制値」を設けようとしておりますが、当然これは放射線による発がんを懸念しての話です。
で、この規制値っつーのは「どのくらいの影響を無視しようか?」という話です。
「全く影響が無い=リスク0%」というのは理屈の上では無理な話なのです。
特に100mSv以下の低放射線量においては影響がどの程度あるのかという「予測」はあっても「証拠」が無いし、「この程度なら無視していいんじゃね?」って程度がみんな違うので、やれ年間1mSvだ20mSvだという話になってしまうのです。
100mSv以下では「統計的に有意な差が見られない」となっています。
なぜなら、対象が人間なので、タバコを吸ったり、酒を飲んだり、太陽光を浴びたりと、人によって生活がさまざまなので、放射線を浴びていない10万人よりも50mSvを浴びた10万人のほうが発がん率が低くなるケースもあるわけです。
当然、放射線を浴びない人たちは放射線を浴びてしまった人たちと生活環境が近い人たちを選ぶわけですが、サイコロの1の目が6回に1回確実に出ないのと同じで、こと発がんにおいては大きなバラツキがでます。
100mSv以下ではそれだけ放射線の影響が小さく、また、生活習慣の影響が圧倒的に大きいということになります。
規制値以下だからリスクはゼロだ!では無く、生きるうえでの他のリスクに比べて十分小さいリスクだから無視しちゃっていいんじゃね?って話です。



「わずかなリスクを無視する」というのは、今まで気にしたことの無い人には怖いことかもしれません。
しかし、例えば、ほんのわずかな発がん性がある焼肉の焦げを過剰に避けてユッケを食べると食中毒になる可能性があるわけです。
であれば、わずかな発がん性は無視して「焼肉の焦げはあんまり食べないように気をつけよう」くらいの判断で良いのではないでしょうか?
当然、カリカリに焼いた焼肉が好きなら食べればいいし、ユッケが好きなら食べればいい。
そんな風に今までも小さなリスクを無視して来ているんですよね。



国の基準値は国が勝手に決めたことでどうぞ勝手にしてくださいとしか私は思わないわけです。
もし、皆さんの中で「自分用基準値を決めたい!けど、どのくらいにしていいかパッと思い浮かばない」という方がいれば「タバコを1日に1~15本吸う人の発がん率は2Sv(=2,000mSv)とほぼ同じ」という部分を参考にしてください。(参考資料:UNSCEAR 2008 Report: "Sources and effects of ionizing radiation"Volume I Page141 Annex A Table 1)




さて、最後に少し脱線してしまいましたが、このように「急性影響」と「晩成影響の主である発がん」への影響の仕方はそれぞれ違います。
それぞれの特性を理解することで、放射線やリスクというものへの正しい理解を深めていただければ幸いです。
また、「なぜ急性影響は確定的影響で発がんは確率的影響なのか」ということなど、リンク先の情報をご自身で確認してより深い理解に役立ててください。





※1 医療設備が満足にない状況では大体2.5Svの被爆で半分の人が死にます。
十分に医療が整っている場合は大体5Svまで引き上げられます。
これは、リンゴの落ちる場所にクッションが敷いてあるようなものと考えられます。
参考資料:放射線による急性死亡

※2 実際は放射線によって細胞や染色体が傷つけられることが考えられますが、人間の持つ回復力の範疇であり、自覚もなく、損傷も残りません。
例えば、タオルで皮膚をこすると表皮が傷つくわけですが、これは傷とも怪我とも言いません。

※3 逆算には福島県内の3~5月の放射線量推移から放射線核種割合の近似モデルを作成し、指数関数による計算を行いました。
・total-radiation_v1.00.ods

※4 厳密に言うとサイコロの出る目の確率は全ての目で同じじゃないらしいです。
目の部分が削ってあるので、その重さの差で出やすい目と出にくい目があるらしいです。
で、どの目もかなり厳密に同じ確率になるようにできているサイコロってのもあるらしいです。
これ、雑学ね。

※5 この積算被爆量もtotal-radiation_v1.00.odsを使ってうんだらかんだらして出してます。
内部被爆に関しては個人差が大きいので考慮していません。
っつっても、大して内部被爆もしてないと思いますけども。




コメント欄にて我楽多頓珍館の管理人、とものり様がもう一歩踏み込んだ補足をして下さいました。

ぜひ、一読して下さい。




本記事の検算用ファイル

・total-radiation_v1.00.odsNew!
現在の放射線量から3月15日時点の放射線量を割り出し、半減期及び屋外滞在時間等を考慮して測定日や数年後の3月15日までの被爆量を計算する表です。
ヨウ素の欄に関してはヨウ素以外の放射性核種(キセノン等)も含めて実測値の割合に近似してあるため、半減期が6日となっています。
セシウムに関しては137と134の割合を1:1と仮定し、降雨等による半減期の短縮は考慮していません。
使うにはOpen Officeが必要です。
オレンジの欄に数値を入力すると黄色の欄に累積吸収線量が表示されます。
使ってみたいけど使い方がわからないという方はコメント欄にて質問してください。

$妄想オーディオ
↑サンプル画像


・radiation-death_rate_v1.01.ods
我楽多頓珍館の管理人、とものり様が検算して下さいました。

氏は解析をお仕事にされている方ですので、本来ならお金を払わなきゃいかんところですが、ご好意に甘えさせていただきました!(笑

~~~~~以下メールより引用~~~~~
 貴ブログの「放射線が子供たちに与える影響」で、計算式の確認を希望されて
いたのでチェックしてみました。

 で、「計算式に問題はありません」とコメントしようとしたところ、どうやら
アメーバ会員でなければ投稿できないようなので、メールでお知らせすることに
しました。

 これらのデータを厳密に解析しようとすると、本来は「多変量生命表解析」と
いうめったやたらと複雑な統計解析手法を適用する必要があります。

 しかしこの手法は放射線医学分野でさえほとんど用いられていませんので、
「大雑把に危険性の大きさを認識する」ためには、まあるさんが用いられている
計算方法で良いと思います。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

とのことで、計算があっていて一安心。

この場を借りて(?)再度お礼申し上げます。m(_ _)m




参考資料及びサイト



・半減期を取り入れた被ばく量の計算

・放射性崩壊と半減期

・福島県 環境放射能測定結果・検査結果関連情報

・UNSCEAR(国連化学委員会)2008 Report及び2006 Report

・IAEA

・ATMICA(放射線の確定的影響と確率的影響 (09-02-03-05)・放射線の急性影響 (09-02-03-01)など)

・緊急被ばく医療「地域フォーラム」テキスト(平成20年度版)

・放射線影響研究所 各種資料


当ブログはリンクフリーです。

ただし、本記事に記載されている計算結果等の放射線影響に関しては確実性が保証できないめ転載厳禁とします。

情報を紹介していただく際には必ず本記事へのリンクの形でお願いします。

検証内容や参照記事もセットでの計算結果ですので、結果の数字だけが一人歩きし、新たな混乱を招くことの無い様ご理解とご協力をお願いいたします。




相変わらずまあるでございます。

人は自殺やら事故やらがんやらインフルエンザやら熱中症やらで死ぬわけです。

それらひっくるめてどんくらい死ぬの?

ってことで、今回もざっくりと行きます。


計算方法は「放射線が子供たちに与える影響part.1[急性影響と白血病死亡率]」と同じです。

データはいままでと同様、

・放射線生物効果の年齢依存 (09-02-02-18)

の表1。

日本人の死亡率データとして

人口動態統計によるがん死亡データ(1958年~2009年)(国立がん研究センター)

の2009年。

アメリカ人の死亡率データとして2006年のものになりますが、

・May 2, 2009 -- CDC Just released



「Number of deaths and death rates, by age, race, and sex: United States, 2006」

を使用しました。


では、いってみましょう。



・5~44歳死亡率(被爆時年齢10歳未満)
日本   1.979%
1mGy   1.980%
10mGy   1.989%
100mGy  2.079%
アメリカ 3.867%

・15-54歳死亡率(被爆時年齢10~19歳)
日本   4.261%
1mGy   4.262%
10mGy   4.271%
100mGy  4.361%
アメリカ 7.837%

・25-64歳死亡率(被爆時年齢20~29歳)
日本   9.245%
1mGy   9.247%
10mGy   9.273%
100mGy  9.530%
アメリカ 15.436%

・35-74歳死亡率(被爆時年齢30~39歳)
日本   20.151%
1mGy   20.154%
10mGy   20.182%
100mGy  20.459%
アメリカ 31.622%

・45-84歳死亡率(被爆時年齢40~49歳)
日本   47.031%
1mGy   47.037%
10mGy   47.085%
100mGy  47.572%
アメリカ 62.513%

・55歳~死亡率(被爆時年齢50~59歳)
日本   91.121%
1mGy   91.127%
10mGy   91.183%
100mGy  91.743%
アメリカ 95.543%


こんな感じですよ。

ちなみに、書くまでもないですが、人類の生涯死亡率は100%です。今のところ。(笑

で、少なくとも放射能を怖がってアメリカに行くとガッツリ死亡率が上がりそうだってことは良くわかった。(笑

なんというか、さすがは長寿国日本。5歳児が100人いてそのうち98人が44歳のおっさんやらおばさんになれるっつーわけです。

今回使用した放射線による死亡率増加割合がケタ違いに間違っていたとしても、日本の死亡率がアメリカを上回ることはないでしょう。

個人的な考え方は下に書いてあって、ぶっちゃけ放射能なんて気にしないほうが身のためだわと思うわけですが、その個人的感想は上の死亡率の数字に反映されていないのでご安心を。

5歳から44歳まで、川で遊んでいて流されてみたり、小学生と中学生のときに自転車で車と当たってみたり、恋人に振られて自殺を考えてみたり、レーシングカートなんつー一触即発なスポーツに手を出してみたり、仕事でいやなことがあって一人放浪の旅に出たくなったり。

まぁ、僕の人生的な話ではありますが。つか、44歳まであと14年ありますが。

そんなすったもんだをしながらも100人中98人もが加齢臭漂う見事なおっさんやらおばさんになれるわけです。(僕はまだ加齢臭漂ってませんよ!本当!)

65歳でも9割生きてるんだもん。そりゃぁ高齢化も進むわなぁ。




前回、判断は皆さんの価値観におまかせします的なことを書きましたが、よくよく考えればここは個人のブログでした。(笑

計算結果について感想を書くぐらいバチは当たらないでしょう。(笑

っつぅことで、過去に自分で書いたことなど都合よく忘れて個人的感想と考えを書いてみようかなぁと思います。



計算結果を見て、失恋の苦しみに比べたら今の放射線量なんて屁でもねぇと考えてしまうのは私だけでしょうか?

だって、失恋したときの死亡率は五分五分なんじゃねぇかと思うくらい死にたくなるでしょう。

まぁ、日本国民の死亡率を見る限り失恋の死亡率はそんなに高くないみたいですが。(笑



人生なんてのはいつだって何をやったってリスクがあるもんです。

川で遊べば流されるかもしれない。

道を歩けば轢かれるかもしれない。

恋愛をすれば失恋をするかもしれない。

山に登れば遭難するかもしれない。



では、リスクの無い道を選び続けることが幸せな人生でしょうか?

極論を言えば家に引きこもって食って寝て何不自由なく何も考えず何も感じず長生きすることが幸せでしょうか?

当然、そんなのは幸せじゃないと誰もが知っています。

人間は常にリスクを覚悟で幸せな人生を歩もうとするものです。

ただ、多くの日本人はそれに気づいていない、もしくはぼんやりと理解しているだけです。



特に、日本のように「考えなくとも明日が来る」「生きるために生きることを考える必要が無い」国ではリスクや幸福に対して鈍感になるでしょう。

当然です。考えることが無ければ気づくこともありません。

日本は世界最高峰の長寿・低死亡率を誇ります。

戦争のある国や飢餓で苦しむような貧しい国からすれば低死亡率の日本はうらやましくて仕様が無いまさに桃源郷です。

このような、死が目前にあり恐怖を覚えながら生きている人々にとっては低死亡率(何も考えなくても明日が来ること)=幸福と言っても良いでしょう。

では、日本人はどうか。

国民の誰がこの低死亡率を幸福に思うでしょうか?

たとえ、50歳までで日本の1.5倍~2倍程度の死亡率があるアメリカ人でも日本の低死亡率をうらやむことはないでしょう。

日本人やアメリカ人のように生きていて当然という人々にとっては低死亡率(生きていること)=幸福ではなくなるのです。

アメリカに旅行に行く際、もしくはアメリカに移住する際、「アメリカは日本よりは危険な国だから気をつけよう」と考える人は多く居ると思いますが、「危険すぎるから絶対に行かない!住むなんて滅相も無い!!!」という人は少ないでしょう。

つまり、我々日本国民はアメリカとの倍近い死亡率の差を感覚的に「たいした差じゃない」と感じているのです。

当然です。何も、「生きていることにありがたみを感じるべき!」などとは微塵も思いません。

この死亡率の差をもってアメリカ人は不幸だ!日本人のほうが幸せだ!などと考えることの無意味さは理解していただけるかと思います。

そこにおいて、今さら放射能による死亡率のいくばくかの差があったって上の「たいした差じゃない」の何百分の一よ?と。

幸せになるのにもっともっともっともっと大切なことってたくさんあるでしょうよ?と。



今回の事故で「今までに無かったリスク」がばら撒かれてしまいました。

ばら撒かれちゃったもんはばら撒かれちゃったんです。今さらどうしようもない。

特にヨウ素131なんかはとっくに吸っちゃったり浴びちゃったりしたもんであって、今さらどうしようもない。

しかし、それによる「リスク」は個人で見るとすごく小さいということがわかりました。

大きめに見積もってもやっぱり小さい。



この小さなリスクを恐れて子供が学校で虐められ、友達が減り、学校がつまらなくなる。

楽しいことや進みたい道を「危ないから」と取り上げられる。

意見が食い違う両親がいつも喧嘩をしている。

下手すると自殺に追い込まれたり、トラウマになって人生を狂わせたり。

ストレスで体調を崩したりもするわけですよ。

それって放射能のリスクとは比べ物にならないくらい不幸じゃないですかね?

死ぬよりはいい?

いや、虐められたほうが死にたくなりますわ。

ストレスのほうが目に見えなくて、計測もできなくて、予測もできなくて、とても不幸な恐ろしさがあると思いませんか?




さて、個人的価値観丸出しで書いてきたわけですが、最後に。

前に、コメントで書きましたが、震災、津波、放射能と危機にさらされる今でこそ多くのことをよく考え、学ぶチャンスであると思います。

情報とは何か、安心とは何か、幸福とは何か、政治とは何か、国とは何か、国民とは何か、後悔とは何か、教育とは何か、人生とは何か、死とは何か、根底にあるものは何か。

ちょっと考えるんじゃなく、深く深く考え尽くす必要があるときだと思います。

「私の意見を聞き入れないあの人を言いくるめるにはどうしたらいいか」などと考えている暇はないのです。




今まで何度か書いていることですが、今のレベルならこんなもんだって話で、さらにドカン!と一発放出されたときにはまずは一目散に逃げましょう!!!

さらに、妊婦さんは気をつけられるところは気をつけましょう。生まれる前の子供に情操教育も糞もないわけですから。

でも、ストレスは放射能よりもっともっと悪影響ですので、ストレスのない範囲でね!



次回は、、、胎内被爆について、、、かも?

もしくは、、、今までの外部被爆量予測値、、、かも?

いや、、、チェルノブイリ事故と甲状腺がんについて、、、かも?

もはや放射能の知識を付けることが趣味の領域(笑



注:本記事にある計算結果は下記※1にあるような誤差を含んでいます。
大雑把にこのくらいであるという指標として捉えてください。
また、本記事の趣旨は「厳密に正確な危険性をはじき出すこと」ではなく「大雑把に危険性の大きさを認識する」ことにあります。
その点をご理解いただいた上で「計算方法が間違っている」とか「この点も考慮に入れたほうが良いのではないか(又は注記に断りを入れたほうが良いのではないか)」といった指摘がありましたらぜひぜひコメント欄またはメッセージにてご報告いただければ幸いです。
読者の方においても本記事でわからないことやご感想があればぜひコメントください。





本記事の検算用ファイル

・radiation-death_rate_v1.01.ods Ver.UP!
計算式に問題が無いか検証していただけると助かります。




参考資料

平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況(厚生労働省)

人口動態統計によるがん死亡データ(1958年~2009年)(国立がん研究センター)

放射線関連文書各種(高度情報科学技術研究機構)

放射線関連文書各種(放射線影響研究所)

アメリカの死亡率



※1
この数値を参考にするにあたって注意点がいくつかあります。

今回の事故による被爆は少量長期間による被爆であり、その点において誤差が出る可能性があります。
基本的には短期高濃度被爆よりも長期低濃度被爆のほうが同量の被爆でも健康影響が少ないとされていますので、その点において実際の死亡率は本記事の数値よりも低くなる可能性が考えられます。

次に、調査時のがん死亡率と現在のがん死亡率の問題です。
当然、調査時と今ではがんの死亡率は異なります。
当時の死亡率増加割合が現在においても全く同じように合致するかと言うと疑問があります。
ただし、この点において「桁違い」に倍率が違ってくるとも考えづらいため、データにある増加割合をそのままにして現代の死亡率で計算を行っています。
この点において誤差が生じる可能性があることを示唆しておきます。


当ブログはリンクフリーです。

本記事の検証と情報の共有のためリンクしていただけると非常にありがたいです。

ただし、本記事に記載されている計算結果等の放射線影響に関しては確実性が保証できないめ転載厳禁とします。

情報を紹介していただく際には必ず本記事へのリンクの形でお願いします。

検証内容や参照記事もセットでの計算結果ですので、結果の数字だけが一人歩きし、新たな混乱を招くことの無い様ご理解とご協力をお願いいたします。

また、本記事の著作権について著者はこれを放棄しません。




ども。まあるっす。

コメントたくさんいただきありがとうございました。

コメント内にありましたが、ちょっと大切なことなので書いておきます。


結局のところ健康被害が「ある」のか「ない」のか・・・と。

これに関して、私からはどうとは言わないつもりです。

私個人に関しては埼玉に住み、現在の放射線量は0.1μSv/h程度で既婚ではあるけれど子供はいません。

大切な大切な猫はいます。かわいいです。本当にかわいいです。チューします。(※1)

この状況で私の価値観で考えて「今のレベルでは全く気にしない」と書いています。

これを気にしてストレスがあるくらいなら楽しいことして人生を豊かに過ごしたいと思います。

1μSv/h程度でも全く気にしません。

10μSv/hであれば半年以内を目処に計画的に避難するかもしれません。微妙なところですが。

100μSv/h程度まで上がったら自腹だろうがなんだろうがひとまずは逃げるでしょう。

東電やら政府の今までの対応を見るに、他人の命を屁とも思わず責任感が全くないようです。

彼らの指示を待っている間、着々と被爆するなどさらさら御免です。


これは、私はそう判断すると言うだけの話です。

家庭環境や放射線量、子供の有無、価値観は人それぞれですので私からはなんとも言えません。

当然、手洗いうがいを励行したり、拭き掃除を毎日したりすることは大切なことで、風邪は予防できるわ部屋は綺麗になるわで何一つ無駄になることはないので行うべきです。

「引っ越し」や「食に関すること」や「外で遊ばせないこと」に関しては被爆を気にしすぎてデメリットも出ることであり、私からはこうしたほうがいいとははっきりと言えません。

私の価値観で判断して良いなら回答しますが、責任は持てません。


では、なぜこのような情報を公開しているかというと、目的のひとつに「いらない不安を取り除きたい」という思いがあります。

ホラー写真を見せられて夜も眠れず、体調を崩されている方がいます。

行く先どうなっていくのか不安で不安で人生に悲観してしまう方がいます。

そもそも人生で4人に1人ががんで亡くなっているわけですが、発症期間も示されず「2500人に一人がんで死ぬ!」と言われて絶望している方がいます。

何の論拠もなく「安全です!健康に影響ありません!」と言われて余計に不安になる方がいます。

そういった方の不安を少しでも取り除ければと思い、中立な立場から検証を行ってデータを公開しています。


今回の事故は国家的な視点で見ると国民の健康に影響がないとは言えないでしょう、ただ、その影響がどのくらいと予想できるのか、ざっくりとしたデータで申し訳ないところですが、ご自身の目で確かめていただければと思います。

あと、計算間違ってたらホントごめんね☆(-_-;



さて、前置きが長くなりました。

今回は白血病以外のがんについての検証です。

計算方法は前回の「放射線が子供たちに与える影響part.1[急性影響と白血病死亡率]」と同じです。

データは前回と同様、

・放射線生物効果の年齢依存 (09-02-02-18)

の表1と

人口動態統計によるがん死亡データ(1958年~2009年)(国立がん研究センター)

の2009年のものを使用しました。

白血病以外の全がんの死亡率算出は

全がん死亡率 - 白血病死亡率

で算出しています。

では、行ってみましょう。

注意!放射線影響研究所の報告では高線量での線量と発ガン率の反応関係は線形のようであると報告されていますが、低線量では確認できていないようです。(参照資料・原爆被爆者における固形がんリスク)以下の計算は便宜上LNT仮説的な単純比例関係として計算していきます。また、白血病と違い被爆から40年を超えてもなお長期に渡って影響を与え続けると想定されます。(参照資料・放射線生物効果の年齢依存 (09-02-02-18)の表1)



白血病以外の全がん死亡率(40年間あたり)参考値(※1)

●10歳以下の時点で被爆
(@2.32倍/Gy 5-44歳の白血病以外の全がん死亡率0.337% 係数0.00045%/mGy)

被爆なし = 0.337%
1mGy = 0.337%+0.00045%×1 = 0.338%
10mGy = 0.337%+0.00045%×10 = 0.342%
100mGy = 0.337%+0.00045%×100 = 0.382%


●10歳以上19歳以下の時点で被爆
(@1.65倍/Gy 15-54歳の白血病以外の全がん死亡率1.193% 係数0.00078%/mGy)

被爆なし = 1.193%
1mGy = 1.193%+0.00078%×1 = 1.193%
10mGy = 1.193%+0.00078%×10 = 1.200%
100mGy = 1.193%+0.00078%×100 = 1.270%


●20歳以上29歳以下の時点で被爆
(@1.65倍/Gy 25-64歳の白血病以外の全がん死亡率3.710% 係数0.00241%/mGy)

被爆なし = 3.710%
1mGy = 3.710%+0.00241%×1 = 3.713%
10mGy = 3.710%+0.00241%×10 = 3.734%
100mGy = 3.710%+0.00241%×100 = 3.951%


●30歳以上39歳以下の時点で被爆
(@1.26倍/Gy 35-74歳の白血病以外の全がん死亡率9.051% 係数0.00235%/mGy)

被爆なし = 9.051%
1mGy = 9.051%+0.00235%×1 = 9.054%
10mGy = 9.051%+0.00235%×10 = 9.075%
100mGy = 9.051%+0.00235%×100 = 9.287%


●40歳以上49歳以下の時点で被爆
(@1.24倍/Gy 45-84歳の白血病以外の全がん死亡率19.361% 係数0.00465%/mGy)

被爆なし = 19.361%
1mGy = 19.361%+0.00465%×1 = 19.366%
10mGy = 19.361%+0.00465%×10 = 19.407%
100mGy = 19.361%+0.00465%×100 = 19.826%


●50歳以上の時点で被爆
(@1.11倍/Gy 55-85歳以上の白血病以外の全がん死亡率26.085% 係数0.00287%/mGy)

被爆なし = 26.085%
1mGy = 26.085%+0.00287%×1 = 26.088%
10mGy = 26.085%+0.00287%×10 = 26.114%
100mGy = 26.085%+0.00287%×100 = 26.372%


とまぁ、こんな感じです。

高齢になればなるほどがん死亡率が物騒なことになっています。

まぁ、「成人病」ですので当然ですね。

100mSvの放射線を浴びた、もしくは摂取した10歳以下の小児が10万人いたとしたら44歳までに382人くらいががんで亡くなり、そのうち45人くらいが放射線の影響ですね。

気をつけなくてはいけない点として、白血病と違い白血病以外のがんにおいては放射線の影響が長期に渡ると考えられることです。

・放射線生物効果の年齢依存 (09-02-02-18)

の表1を見ると10歳以下の時点で1Gy(1,000mGy)の放射線を浴びた小児が40-49歳になっても1.86倍の高い発ガン率を示しています。

100mGyであれば1.086倍、10mGyであれば1.0086倍、1mGyであれば1.00086倍ではありますが、やはり小児の被爆は少ないに越したことはないと思います。



では、次回は日本国民の死亡率との比較です。

ついでにアメリカとの死亡率の比較もしてみたいと思います。





本記事の検算用ファイル

・radiation-death_rate_v1.00.ods
計算式に問題が無いか検証していただけると助かります。


参考資料

平成21年(2009)人口動態統計(確定数)の概況(厚生労働省)

人口動態統計によるがん死亡データ(1958年~2009年)(国立がん研究センター)

放射線関連文書各種(高度情報科学技術研究機構)

放射線関連文書各種(放射線影響研究所)


補足

※1 我が家のアイドルについて
名前はモカ オスの2歳です。
このところ暑いので床との接触面積が増えがちです。

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※2 白血病以外の全がん死亡率(40年間あたり)参考値について
この数値を参考にするにあたって注意点がいくつかあります。

まず、基礎となっている被爆量1Gyについてですが、この1Gyの被爆量は比較的短期間において照射されたものと考えられます。
今回の事故による被爆は少量長期間による被爆であり、その点において誤差が出る可能性があります。
基本的には短期高濃度被爆よりも長期低濃度被爆のほうが同量の被爆でも健康影響が少ないとされていますので、その点において実際の死亡率は本記事の数値よりも低くなる可能性が考えられます。

次に、調査時のがん死亡率と現在のがん死亡率の問題です。
当然、調査時と今ではがんの死亡率は異なります。
当時の死亡率増加割合が現在においても全く同じように合致するかと言うと疑問があります。
ただし、この点において「桁違い」に倍率が違ってくるとも考えづらいため、データにある増加割合をそのままにして現代の死亡率で計算を行っています。
この点において誤差が生じる可能性があることを示唆しておきます。