朝、いつものように市内を走る市電に乗り込む。
いつも乗る指定の席に座る。
今日は平日でもありいつもより人が多い気がする
私の向の席にスカートの短い小柄な女性が座って来た。
座る直前席との間隔が近いせいか足を踏まれた。
目があった。
彼女は申し訳なさそうなそぶりもなく流し目で僕のことをあしらった。
(えっ)
謝られると思っていたせいか思わず心の声が出た。
少し興奮してしまう僕がいる。
彼女は僕の前にそのまま座った。
スカートが短いせいかやけに色気があった。
彼女は鞄から本をとりだし読み始めた。
その動作を盗み見るようにチラチラと見る。
僕は寝るふりをしながら彼女のスカートからパンツが見えないかじっと見つめる。
僕に魔法が使えたらこの扉を開くことができるのに
彼女の扉は硬く閉ざされたま微動だにしなかった
すると彼女が行動を起こした。
本を読むのを辞め寝始めた。
眠りが深くなるにつれて
彼女の扉は少しまた少し
開いていった。
あと少し
あと少し
もう少しで見えるのに
彼女は僕を誘惑しているか
焦らしているか
中々最後まで開かない。
そんなことを考えているうちに終点を迎えた。
彼女に起きるそぶりはない。
彼女を起こしてあげようと彼女の肩を叩こうとした瞬間
電車が揺れた。
(ドン)
壁に手がつく。
(これは女子の好みの演出壁ドンだ)
偶然にもそうゆう形になった。
彼女が目を開けた。
顔と顔の距離が近い。
心臓の鼓動が早くなってるのが自分でもわかった。
このまま時が止まればいいのに
彼女は僕の顔を見て
赤面としている
恥ずかしかったのか僕を押し退けそのまま電車を降りていった。
となればいいのが
そうなることもなく
電車の終点で肩を叩いて
『つきましたよ』
彼女は僕に
『キャッ』
叫んだ。
みんなが僕を見る。
違う痴漢じゃない。
親切で起こしたのに。
僕は赤面してそのまま電車をかけ降りた。
仕事場までそのまま走って行った。
今日もついてない日が始まる。
