[由来]

国会中継の答弁中、元コメディアンである首相が放つオモシロ発言の連続に与野党議員が思わず笑い声をたてる場面が頻発。その様子がいわゆる“シットコム(シチュエーション・コメディ=客の笑い声や拍手がストーリーの合間に挿入されるアメリカンドラマの一ジャンル)”に酷似していたため、この政権が「シットコム内閣」と呼ばれるようになるまでそう長くはかからなかった。

 

[足跡]

「どうやら今、国会中継が激アツらしい」とのウワサを聞きつけた国民の視聴により、普段は誰も見ない国会中継の視聴率が急上昇するという怪現象が発生。その人気ぶりはというと、中継の時間になると街から人の姿が消え去りゴーストタウン化すると言われたほどであった。こうして政治的無関心層といわれる若者も含めた国民の政治への関心は高まり、当該政権の支持率もアップするという好循環を生んだが、閣僚のひとり田中譲二(たなかじょうじ)議員が起こした不倫スキャンダルの影響で政権の人気は低迷。その責任を取る形で辞任することとなった総理が最後の会見で「ヘイ、ジョ〜ジ!今度はワイフにバレないようにガンバレよ!」と明るく励ます様子までもがメチャクチャ“シットコム”のオチっぽかったと国民の間で話題になったという。