秋の到来が産声をあげる

僕は小説から目を離して珈琲を飲みながら耳を澄ませた

君がやってくるまで僕はひとりぼっちだったんだ

リビングの大きな窓からは、まだ夏の雲が見えていたが、緩やかな風にはやがて去っていく季節の香りがした

煙草に火を付けると、僕は再び小説の続きに目を置いた