現在、虫歯治療で用いられる材料として、保険治療に取り入れられているのは金銀パラジウム合金（銀歯）、
CAD/CAM冠（強化プラスチック冠）、コンポジットレジンがあげられます。
日本では保険制度があるため、銀歯での治療が一般的と認識されていますが、世界的にみても虫歯治療に
銀歯を用いている国は日本以外にないといっても過言ではありません。
銀歯は保険診療というシステムのために生み出された日本独自の材料なのです。
銀歯にもメリットはあります。費用が安く、とりあえず噛めるようになることです。しかし、身体の中に銀歯が入ることにより、
金属アレルギーを引き起こしたり、金属イオンが溶出して歯茎に着色し、メタルタトゥーを作ることもあります。
炭酸や酢などを摂取することで、銀歯は腐食していってしまいます。
そのため、現在はセラミックを用いた、メタルフリー治療（銀歯を使用しない治療）が注目されています！
セラミックにもいろいろ種類があり、それぞれで特徴がありますが、当院ではe.max pressというセラミックをお勧めします！
全て二ケイ酸リチウムガラスでできているもので、硬さも実際の歯にとても近いです。
歯の審美性にとても大切な透明度も高く、見た目の色も形も申し分なく仕上がります。
表面の性状としては、とても滑沢で汚れがつきにくいので、この点でも虫歯になるリスクが低いと言えます。
また、経年的な変色や材質的な劣化もないので、長くお口の中でしっかり機能してくれます。
実際の治療例です。一番左の歯にe.maxの部分的な詰め物を入れていますが、元の自分の歯のようにきれいに
仕上がります。
セラミックはアレルギーの心配もなく、虫歯にもなりにくいため、自分の歯を長く
もたせたい方におススメです！
歯ぎしりや食いしばりがある方は、適応症ではない場合があるので、ご相談ください。