歯科では数年前から欧米を中心に、抗生物質を使わない体に優しい安全な治療法として「光殺菌治療(PDT)」が急速に普及しています。

光感受性ジェルを細菌に浸透させて光で殺菌する画期的な治療法です。このように、光線力学的療法のなかでも特に殺菌を目的とするものを光殺菌治療(PDT)といいます。PDTのメカニズムは、

 

(1)患部に注入された光感受性ジェルを細菌に浸透させます。

(2)そこに特定の波長の光が照射されると、光感受性ジェルが反応を起こし「活性酸素」を大量に発生させます。

(3)「活性酸素」が細菌の細胞壁や細胞膜を破壊し、高い殺菌効果を発揮します。

 

 

光殺菌治療は、抗生剤による治療とは異なり、耐性菌を作らないため、あらゆる細菌に効果があります。

患部に光感受性ジェルを注入し、LEDやレーザーを照射するだけで、治療中に痛みを伴いません。

また、副作用もありませんので繰り返し治療に利用できます。

 

歯周病治療や根管治療など細菌感染が原因の治療にはとても有効です!

保険適応外の治療になるため、1歯につき千円の費用がかかります。