高校のバドミントン部、混合ダブルスの試合。

 先輩女子に指名され、僕は緊張しながらペアを組んだ。

 最初は勝てず、負けが続く日々。悔しさと焦りが募る中、ふと気づいた。僕は先輩に恋をしていたのだ。

 彼女の真剣な眼差し、笑顔、そして努力する姿に心を奪われていた。

 

「先輩のために、もっと強くなりたい」

 そう決意し、毎日厳しい練習に励んだ。

 彼女のアドバイスを胸に、フォームを改善し、戦術を練り直す。少しずつ成長を感じ、先輩もその変化に気づいてくれた。

 

 大会の日、緊張と期待が交錯する。

 試合が始まり、互いの息がぴったり合う。

 最後のポイント、先輩のスマッシュが決まった瞬間、歓声が響いた。

 優勝の瞬間、僕と先輩は抱き合った。