「かたよらない心、こだわらない心、とらわれない心」
薬師寺の高田好胤(こういん)師の言葉である。
私は高田好胤さんの著書を何冊か読んだことがあるが、とても難解だった記憶がある。
でも、ユーモアを交えた親しみやすい法話で知られ、修学旅行生たちへの節目は今も語り草になっていると聞く。
さて、冒頭の言葉である。
とても平易な言葉であるが、尊い教えを学ばせていただく。
かたよらない。
こだわらない。
とらわれない。
肩の荷が下りる言葉である。
どうしても、考え方がかたよりがち。小さなことにもついついこだわってしまう。とらわれる、これは普段の生活に多い。
あるがまま、なるがまま、すべてを受け入れる。
そうすれば、どんなことが起きても、泰然自若に構えることができる。
おおらかな気持ちでありたいものである。