「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
野村克也さんの言葉と言われるが、原典は、18 世紀の江戸時代、現在の長崎県の平戸藩主であった松浦静山(1760~1841)の言葉と言われている。
負けるときは、負けにつながる理由があるが、勝ったときはどうして勝ったのか、思い当たらない不思議な勝ちがあるという意味である。
確かに、そう思う。
と言いたいが、私の場合、勝ち負けという勝負はしていないから、若かりし頃、スポーツにいそしんだとき、そうだったなと思う。
勝つことばかりがいいとは言わない。
負けたときこそ、学ぶことが多い。
だから、負けたからといって、くよくよする必要はない。明日への糧となるからだ。
野村克也さんの野球哲学に学ぶべきものが多い。
野球というスポーツの偉大さを教えてくれる。
晩年は、ぼやきのノムさんと言われたが、ボヤキの中に、きらりと光る言葉があり、本当に懐かしい。