「潜行蜜用 如愚如魯」(せんこうみつゆう ぐのごとくろのごとし)
「偉大な大工は、誰も見ないからといって、キャビネットの裏側にひどい木材を使ったりはしない」
見えるところだけしっかりするのではなく、見えないことにもしっかりとする。
見えないところまで、細部にこだわり、魂を込めて仕事をすれば、見えるところはよりしっかりとするだろう。
見えないところに気を遣うのはもったいない。
そう考えてはいけない。
建物は基礎がしっかりしていないと、ちょっとした揺れでも危うくなる。
マンションの中のコンクリートに鉄筋を入れる量を少なくしたり、鉄筋の太さを細くして、経費をごまかし、利益を増やす。そんな事件があったが、危うい建物である。
そのこととは違うけど、見えないところにも気を遣う必要がある。それが本当の職人である。
大工さんの例え話となったが、大工さん以外の人も同じである。
人に見られているから、しっかりやるのではない。
人に見られていないときも、しっかりとやる。
時間と場所は選んではいけない。
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