「非常識の延長線上にしか世界一はない」
これは、バレーボール男子監督を務めた松平康隆氏の言葉である。
「松平」という苗字から想像がついたが、松平氏は旧加賀藩士士で家老職をつとめ、幕末には数年間小松城代をつとめた松平大弐家の血を引く家系であった。
1965年に全日本男子バレーボール監督に就任したが、1986年の第19回夏季オリンピックメキシコ大会で銀メダル、1972年り第20回夏季オリンピックミュンヘン大会では準決勝での大逆転勝利をし、決勝を制し、金メダルへと導いた。
今日、男子バレーボールは、石川祐希選手、高橋藍選手などのスター選手の活躍もあって、絶大な人気を博している。人気があるだけでなく、世界一に手が届くまでの位置にあり、パリオリンピックではメダル獲得が期待されている。
この男子バレーボールの礎を築いたのが、松平康隆氏である。
現在、世界各国で使われている速攻、移動、時間差などといったバレーボールの攻撃システムの基礎を築き上げ、バレーボールの近代化と普及発展にも貢献した。
(出典:ウイキペディア)
「非常識の延長線上にしか世界一はない」
世界一に導いたその手腕が述べた言葉と思うと、感慨深いものがある。
常識を覆す練習が、世界一をもたらした。
選手たちを鼓舞し、指導した。
指導という言葉は軽くない。
最高の結果でそれを証明された。
並々ならぬ覚悟で望まれたと思うが、名監督のもとに名選手たちが集い、金メダルという最高の栄冠を勝ち得たのだろう。
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