私の人生を狂わせた、のタイトルは、いささか誇張して紹介したかもしれない。
でも、人生の小さな狂いは、時間が経てば、大きな狂いになり、人生が壊れることもある。
私は、人生のうち仕事という舞台では、ある女性を好きになったため、狂わされたかもしれない。
昇任が2年遅れた。遅れたというか、昇任することを辞退した。
今から思えば、愚かなことをしたと思う。でも、好きになった女性と一緒に仕事がしたくて、昇任することを辞退した。
そのことを後悔はしていないが、バカな男だと自分のことを嘲笑している。自分のことだから、嘲笑しても、怒る人はいないし・・・。
好きになった女性は、人妻である。
禁断の恋をした。当時、私の部下の女性だった。
女性から頼られると、守ってあげたい。守らなければならないと使命感に駆られた。
最初は特別な感情を抱くことはなかったが、その女性と過ごす時間が長くなると、徐々に彼女に対し恋の炎を燃やし始めた。
彼女と離れることになってからも、何かと頼りにされた。そのとき、彼女に告白してもよかったかもしれない。もちろん、フラれるだろうが・・・。
彼女は私が好意を寄せていることは知っていた。
だから、それを利用されたのかもしれないとも思っている。
昇任の時期が遅れ、不利益を被ったし、利用されるだけ利用され、ポイ捨てに近い扱いを受けた。
でも、それは仕方ない。自分が好きになったことに責任がある。自己責任である。
ずいぶん会っていない。
メールもしていない。
メールでやり取りしたのは昨年の正月だから、1年4月前である。
直接的な接点は・・・、5年以上前だろう。
ずいぶんの長い間、顔も見ていないし、声も聞いていない。
もう二度度会うことはないかもしれない。
会いたいと思ったことはあるが、今はその気持ちはない。
今は恋の炎は鎮火してるけど、会えば、恋の炎が再び燃え盛るかもしれない・・・。だから、会わない方がいい。せっかく、過去の記憶になったのだから。