「人の長所が多く目につく人は、幸せである」
松下幸之助氏の名言である。
松下幸之助氏は、松下電器産業株式会社の創業者である。松下電器産業株式会社は現在、パナソニック株式会社と社名を変更したが、松下幸之助氏は立志伝中の人物であり、経営の神様と言われている。
経営コンサルタントで船井総合研究所創始者の故船井幸雄さんは、長所進展法を唱えておられた。
長所を伸ばすこと。短所を改めることに注力しがちだが、そうではなく、長所を伸ばす。そうすると、短所もいつしか改善されていくという。
人のいいところを見つけることだ。
しかし、現実は、なかなかそうはならない。短所ばかりが目につき、改めてほしいと指摘する。
それは正しいことだが、短所は一時的に改善されるだけのことが多い。
人のいいところが自然に目に留まり、褒める。
褒められた側は嬉しいし、さらに頑張る。
短所があれば、まずは長所を褒めてから、さりげなく短所を指摘し、改善するのを促すのが相手の立場を尊重するので、言われたがたも受け入れやすい。配慮が必要である。
いいことはいい。悪いことは悪い。
それが原点である。