「己の如く人を愛せよ」
随筆家で医学博士の永井隆氏の言葉という。
永井隆博士
放射線医学の研究による白血病を患い、また長崎の原爆で重傷を負いながらも自分の命を顧みず負傷者救護や長崎の復興のため、最後まで医師としての使命を貫きました。また、病床に伏しながら、二人の子どもたちを愛しみ、命の限り執筆活動を続けました。科学者であると同時に文芸家でもあった博士は「この子を残して」、「長崎の鐘」などの著作を通し、「如己愛人」・「平和を」の精神を日本のみならず、世界に向かって訴え続けました。
(出典:雲南市ホームページ)
世間を騒がした凶悪な犯罪の容疑者が小学校の文集に綴った「心に残る言葉」という。
小学生のときは、「己の如く人を愛せよ」と言っていたのに、大人になると、金銭目当てに人を殺める犯罪に手を染める。
これが現実である。
とは言わない。
大人までの成長の過程に何か問題があった。
本人の至らなさ、そして、そうさせてしまった本人を取り巻く環境を責めたい。
言うは易く行うは難し。
人の命は地球よりも重い。
福田赳夫元首相の言葉であるが、もっと、この言葉が語られてもいい。
命より重いものがあったら、教えてほしい。