「為せば成る 為さねば成らぬ何事も 成らぬは人の為さぬなりけり」
江戸時代末期の米沢藩主上杉鷹山公の名言である。
あのジョン・F・ケネディ大統領が最も尊敬する日本人は上杉鷹山と言われた逸話がある。
江戸時代は武士が支配する封建社会であったが、上杉鷹山は開明的な藩主で、藩主は領民の父母と言い、領民への慈しみの気持ちを述べている。
上杉謙信公以来の名門上杉家は借金で首が回らない状況で、幕府に藩を返上することも考えられていた状況で、藩政改革に取り組み、上杉家を蘇らせた。
数多くの逸話が残されているが、上杉鷹山の名前が太平洋を渡り、アメリカ大統領まで届いていたというのは驚きである。
君主たるものの心得が、決して上から目線ではなく、慈愛に満ちた目で、政治を司っていた。すばらしい名君である。
やれないことも、必ずやれる。やることができる。
やれないのはやれない理由を探しているのだろう。
とはいえ、決して、無理をせず、こつこつと努力し、その結果、たいていのことはやれるだろうが、やれないものもあるかもしれない。
そこは無理をせず、努力と精進を重ねていきたい。