「人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にある」
吉川英治氏の名言である。
この言葉を読んで、今の自分を見ている思いに駆られた。
逆境ではないが、私は、山の中腹にいる。
組織では、中間管理職である。
管理職というと聞こえはいいが、名ばかり管理職である。
最近は、ハラスメント隆盛の時代というか、管理職の言動が問題視されることが多い。それは、ごく一部の行きすぎた行為ではあるが、部下に対する指導を躊躇してしまう。
でも、私は、自分の信ずるところに従い、ぶれないよう心掛けている。正しいことは正しい、間違っていることは間違っている。
しかし、いくら正しくても、その対応の仕方を間違えると、正しさが歪んでしまう。
ひとこと多い性格、上司におもねることをしないから、出世街道から外れている。悲しいけど、自分らしいと思っている。
こういう性格だから、ブログに自由気ままに綴ったエッセイを投稿しているのだろう。
逆境ではないけど、中腹にいる。ずっとこのまま中腹にいて、退職の日を迎えるだろう。それも、また一興と最近思っている。
人生は面白いとは思っていない。楽しいとも思っていない。
ただひたすら、人生をこつこつと歩んでいる。これからも、そうだろう。