読売巨人軍の秋広優人選手が、3月2日に行われた台湾の中信プラザーズとの練習試合で、3安打3打点の大活躍をし、MVPに選出された。
 ヒーローインタビューのお立ち台で、「我愛台湾!」(台湾を愛している)を4連発。昨年完成した台北ドームで、台湾野球最多を更新する3万7890人の観衆を沸かせた。

 この大活躍に、いつもは辛口の厳しすぎるコメントを出す阿部慎之助監督も称賛した。
 しかし、「8回に一塁線を抜けた打球で(一塁手の)秋広の反応の悪さがすごく分かった。多分、チアガールでも見ていたのでしょう」と小言のコメントを出し、記者会見場の笑いを誘った。

 厳しいコメントは期待の表れと思うが、あまりにも厳しいとそこまで言わなくてもいいのに、と思ってしまう。

 まずはしっかり褒める。そして改善してほしいことを指摘する。それがいいと思う。そして、最後にもう一度、褒めて終わるのがいい。私はそう考える。



 

 例えば、こんな感じはどうだろうか。
「今日の打撃は素晴らしかった。でも、欲を言えば、改善してほしいことがあるので、次に向けて努力していってほしい。彼はこれからのジャイアンツを狙う選手なので、高いところを見て試合に臨んでほしい」

 叱ることは必要である。でも、その後のフォローが必要だと思う。私はそう考える。

 とはいえ、いろんな考え方があるので、受け止めた人がどう思うか、感じるか、である。

 秋広優人選手には、ホームランなどの長打が期待されている。でも、無理して長打を狙う必要はない。
 今はどんな形でもいいので、ヒットを打つこと、である。無理して大きいものを狙わなくても、そのうちにだんだん大きいものを出ると思うし。