放下着(ほうげじゃく)
新しい商品や情報、ほしいものが手に入ると嬉しくなりますが、あまりに多くのものに囲まれていると、息がつまってしまいます。また、多すぎる情報やつまらない考えでいっぱいになると、新しい発想もわきにくくなり、物事がスムーズに進みません。
放下着とは「すべてを捨ててしまいなさい」という意味、いらないものはどんどん捨てていきましょう。ものと一緒に不安やイライラ、おごりやプライドも手放し、心の大掃除をします。そうやっていろんなものを捨ててゆけば、何も持たない自分でもいきてゆけるのだという静かな自信が舞い込んできます。
(出典:「ニャンか、しあわせ 今日をごきげんに過ごす【禅の言葉】」(リベラル社))
この禅語は、これまで何度もエッセイに綴ったので、教えは120%承知している。
自慢していると思われるかもしれないが、この禅語の教えを承知していながら、「放下着」の教えを守っていないので、私はダメである。
「放下着」の教えを放置している、捨ててしまっていると叱られるだろう。
すべて捨ててしまいなさい、という教えである。
持っているから、こだわりが生まれ、所有したいとの強い意志がさらに強くなったりする。
自宅の私の部屋は、今、本でいっぱいになり、私は寝ることができなくなり、今、別の部屋で寝ている。
自分の部屋にあるベッドで寝ていたが、ベッドが置けなくなり、ベッドのかわりに、書棚を置いて、本を入れている。スライド式の書棚なので、たくさん本が入るのだが、それでも入りきらず、書棚の下に積んでいる始末。
必要なものだと思い、買っているが、すぐに新しいものに目が移り、買ってしまう。
本の在庫が増えているが、一方で、不要なものは、もったいないので、捨てていない。
自分の名誉のために紹介するが、部屋全体がゴミ屋敷ではない。本であふれかえっていると紹介したい。
とはいえ、もう入らないし、かといって、捨てるのも、もったいない。
これ以上、本を置く部屋もないし・・・、いらないものじゃないし、捨てることはできないから、部屋の中を整理し、きれいにしてみて、さあどうするか?と考えたい。