国会議員の秘書の採用面接を受けた。
「政治家の秘書として、政治家から日々指示がありますが、やっていただけますか?」
地元事務所の所長が尋ねた。
「はい。もちろんです」
「政治家が指示したことを秘書がやって、問題になったとき、政治家はそのような指示はしていないと否定することがあります。政治家は支持者の負託を受けて政治をしています。支持者を裏切ることはできず、辛いのです。秘書として、政治家からの指示はなかったとマスコミに証言していただけますか?」
「つまり、私が勝手にやったことになるのですか?」
「政治家の秘書にはその覚悟が求められます。もちろん、有能な弁護士をつけて、秘書を弁護しますから、安心してください」