今の日本について語ろう

 

 昨年の年末に、自民党の一部議員の政治資金パーティの費用が還元された裏金疑惑で日本列島が激しい衝撃を受けた。

 その衝撃はまだ収まっておらず、年末から東京地検特捜部の捜査が続いている。

 年明けに、何らかの動きがあると思われ、激震が走るかもしれない………。

 

 

 そう予想していた矢先、新しい年になった、それも元旦の夕方の4時過ぎに、能登半島で震度7の巨大地震が発生した。

 2011年の東日本大震災以来、大津波警報が発令されたが、津波や火災、建物の崩壊などにより、多くの方が尊い命を奪われている。本当に信じられない事態を目の当たりにし、悲しく、悲しく、悲しい………。

 懸命な救出活動が続けられているが、このエッセイを投稿した時点で、被害の全容がつかめておらず、さらなる被害の拡大が懸念されている。いや、そうじゃない。現地からの映像を見ると、本当に信じられない。

 

 さらに、翌2日に、羽田空港の滑走路で、新千歳空港発羽田行の日本航空516便が火災で炎上しているとの衝撃のニュースが飛び込んできた。

 お正月の帰省の時期でもあり、乗客は定員の367人が搭乗していたが、報道によれば、乗客367人と乗員12人の全員の救出がされたと発表されている。奇跡的な、と書いては叱られるかもしれないが、怪我の具合なども不明などで断定的なことは言えないが、まずは、本当に、本当に、本当に、よかったと思う。

 激しく燃え上がる機体を見て、乗客と乗員の安否が心配されたが、全員救出されたと聞き、この危機的な状況で全員が避難できたことは避難誘導に当たられた関係者の皆様の懸命な努力と乗客の皆さんが冷静に行動された結果と思う。繰り返しになるが、本当に、不幸中の幸いであった。

 日航機の火災事故の原因は、海上保安庁の航空機と衝突したためと言われているが、海上保安庁の航空機からは機長は脱出されたが、残る5人の乗員の安否が現時点で確認されておらず、心配されている。

 

 能登半島地震の衝撃が続いているさなかに、日航機の火災炎上が発生するとは・・・、幸いにして、日航機の乗員と乗客は全員救出されたのが本当によかったが、海上保安庁の航空機に乗っていた5人の方の安否が心配である。

 報道によれば、今回の能登半島地震のため、羽田航空基地から能登半島地震の支援物資を届けるため、新潟空港に向かう途中だったという。本当に悲しい出来事である。能登半島地震が起きなければ、この航空機事故は起きなかった………。

 

 能登半島地震の被害の全容が現時点で明らかになっていない部分はあるが、珠洲市、輪島市など、能登半島の先端に位置する自治体では甚大な被害が出ている。

 

 実は、私は、1年前に『珠洲文化芸術村』というタイトルで、原稿用紙30枚程度の短編小説を書いた。

 珠洲市は芸術文化に力を入れておられ、芸術文化祭を開催されている。このことをメインテーマにしてはいないが、駐在さんを主人公に小説を書いてみたいと思い、魅力的な土地はないかと探し、石川県の珠洲市にたどりついた。

 能登半島の先端に位置する、日本海をまじかに眺めることができる『折戸駐在所』の駐在さんを主人公に、大人の男女の恋を描いた。

 出来栄えは・・・?だが、少し前に珠洲市で地震被害があったこともあり、珠洲市が元気になってる姿を見て、勇気というか、絶好のロケーションともマッチし、描いてみた。

 珠洲市の市長さんは現在の被害の状況について、「市内は壊滅状態。住宅全壊は1000棟ほどあるのでは」と話された。私はパンフレットやGoogleマップで知ってるだけだが、私の知ってる珠洲市が・・・、こうして書いているだけで、涙があふれ出てくる。

 

 多くの方が尊い命を奪われた。また、厳しい避難生活を余儀なくされている。

 誰がこのこと予想しただろうか・・・。

 もちろん、危険が迫っていると警鐘を鳴らした、予想された方もおられるかもしれないが、現実に起きたこの事実を直視できないと思う。

 

 「能登半島」というタイトルの歌があるが、歌手の石川さゆりさんの名歌である。

 能登半島は情緒豊かな、風光明媚な場所である。

 美しい姿を絶対に取り戻してほしい。

 現地で生活されている人たちの希望でもあると思う。

 

 被災に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早く、地震被害が収束に向かい、余震の心配が解消され、かつての安心で安全な生活が戻ることを心より願います。

               

               毛利純一郎         

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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