メンタルの不調で、会社を休む人が増えている。
これは我が社だけでなく、全国的なことだと思う。
昔も当然だが、メンタル不調で休む人はいた。
メンタル不調者は増えていると紹介する。
もちろん、それが事実だからだとは思うが、メンタルという病気がしっかり認知されたからと考える。
どうして増えているのか?
仕事が増えている、仕事が複雑になっている。
それも事実だろうが、一方で、能力が下がっている、心が弱くなっていると考える。
メンタル不調者が増えた原因がわからない。
働く環境としては良くなっているはずだ。
残業をしすぎると、過労死を招くし、自殺に追い込まれる人もいる。
だから、企業や役所では、働き方改革が浸透し、労務管理をしっかりすることを意識している。にもかかわらず、不調者が増えている。
働き方改革において、無理をする必要はないという風潮ができたことで、身体がえらくなったら休むという考え方が浸透していると思う。
体調が悪いときは休む。それはそれで構わない。
しかし、我慢できる程度なら、休むべきではない。でも、今は、我慢できても休んでしまう。
話は変わるが、例えば、
「子どもが熱を出ました。一緒にいないといけないので休みます」といった連絡も多い。
昔なら、なんとかして仕事を休まないようにしたが、今はそれはない。
働き方改革などが浸透して、世の中全体の考え方が変わってきたことと、人々の心の変化、働くことに対する考え方が変化していること、大きくこの二つにより、メンタル不調者が増えていると考える。
健康第一だから、無理をする必要はない。
それは正しい選択である。
だから、メンタル不調で休むことは責められないし、責めてはいけない。
ここで、忘れてならないことがある。
メンタル不調で休む。これは医師の指導もあるが、最後は本人の選択である。
その結果がどうなるか。
その人自身の評価は当然だが、下がる。昇進などは厳しくなる。
また、組織としても体制が厳しくなる。
そして、日本国としても、厳しくなる。
日本のGDPは世界第4位になった。
これまで3位だったが、ついにドイツに追い抜かれた。
働き者の日本人というイメージがあったが、今は、それはないと思う。
その結果が、世界第4位なのだろう。
今がひとつの正念場である。
立ち止まって、いろんなことを考えるべきかもしれない。
でも、目先のことだけ考えて、政策を行っていては、日本の将来は不安である・・・。