「我が県警に、優秀だが、組織に逆らう刑事がいないかな」

「何人か心当たりがいます」

 人事担当の警務課長が言った。

 

「君たち二人を新設の特命係に配属する。警視庁特命係の杉下右京警部と亀山薫刑事に負けない活躍を期待してるぞ」

 ようやく日の目を見ることになった。

 我々二人は目を輝かせた。