「何事も、成し遂げるまではいつも不可能に見える」(ネルソン・マンデラ)
ネルソン・マンデラさんは、南アフリカ共和国の政治家で、第8代南アフリカ共和国大統領である。
南アフリカ共和国といえば、人種差別のアパルトヘイトを思い出す。白人の社会で、黒人は常に差別を受けた。
若いときから、反アパルトヘイト運動に身を投じ、1964年に国家反逆罪で終身刑の判決を受けた。27年間に及ぶ獄中生活の後、1990年に釈放されると、翌1991年にアフリカ民族会議(ANC)の議長に就任し、当時の大統領フレデリック・デクラーク氏とアパルトヘイト撤廃に尽力し、1993年にデクラーク氏とともにノーベル平和賞を受賞した。
そして、1994年、南アフリカ初の全人種が参加した普通選挙により大統領に就任された。
民族和解・協調政策を進め、経済政策として復興開発計画(RDP)を実施した。1999年に行われた総選挙を機に政界を引退したが、それまで5年にわたり、大統領を務めた。
実に、27年ものの長きにわたり、獄中で生活された。国家反逆罪という犯罪の名のもとに、拘束され、自由を奪われた。いまだに、こうした国家反逆罪のような犯罪により、政治家が拘束されている例は多い。
「何事も、成し遂げるまではいつも不可能に見える」。
ネルソン・マンデラさんがこう言われた。
そのことだけで、涙が出るほど、感動に心が打たれる。
命がけで政治をされた。それは、国のため、国民のため、である。命を惜しまず、命の危険を顧みず、戦った。
まさに、政治家の鏡である。
27年もの獄中生活を送っても、志が折れることはなかった。
すぐに、心が折れる。愚痴も多い。文句も多い。
反省しきり、である。
「何事も、成し遂げるまではいつも不可能に見える」
この言葉をかみしめ、明日、いい人生でありますように。