喝(かつ)
悩みや苦しみなんて吹き飛ばしてしまいましょう。
大きな声で一喝。弱った心よ、活力を取り戻せ。
(出典:「ふっと癒される禅のことば(大本山建長寺 教学部長 永井宗直氏著 西東社)」)
禅寺では、指導者の僧が悟りを求め迷っている修行者に転機を与える手段として、また、悟りを知る道しるべに、大声で「喝」と叫び励まし叱ります。
(出典:「ふっと癒される禅のことば(大本山建長寺 教学部長 永井宗直氏著 西東社)」)
「喝」といえば、TBSテレビの日曜日の浅野報道番組「サンデーモーニング」を思い出す。
スポーツコーナーで、現在は、上原浩治さんとゲストの方が、「喝」を入れる。
すばらしい快挙には「あっぱれ」を贈る。
おなじみの光景である。
「喝」といえば、やはり、張本勲さんを思い出す。
大沢親分とお二人で出演されていたときは、お二人がダブルで「喝」を入れることが多く、とても迫力があった。
叱っている。違う。気合を入れろ!と励ましている。
そして、選手たちは奮起し、「あっぱれ」をいただきたいと奮闘する。
禅寺で修行したことはないけど、坐禅を組んでいるとき、身体がふらつくと、禅僧から、しないで肩をたたかれる。そのとき、「喝」を言われることがある。
禅語のエッセイを書いているが、私は弱音ばかり吐いている。
私こそ、「喝」を入れてもらわないといけない。
いや、自分で「喝」を入れようか。