言語道断、言詮不及(ごんごどうだん、ごんせんふきゅう)

 

「まごころ」は解説できません。

(出典:「凡人のための禅語入門」(幻冬舎 中野東禅氏著))

 

 

 『信心銘(しんじんめい)』に、「言語道断、言詮不及」という禅語があります。

 これらの禅語での「道」は「いう」という意味で、言葉のことです。「詮」は「説」という意味です。言葉で説くことが適用しないレベルであり、言葉では及ばない心があるということです。

 愛や友情においても、共感し、理解し合っているから、言葉も役に立つのです。そのような許し合いのある心は説明の域を超えています。

 伝達とは、同じ世界や文化や感情を共有しているもの同士でこそ初めて成り立つものだと思います。家族とも仲間とも、心を共有することを大切にしていただきたいものです。

(出典:「凡人のための禅語入門」(幻冬舎 中野東禅氏著))

 

 

 心を共有してこそ言葉は通じる。

(出典:「凡人のための禅語入門」(幻冬舎 中野東禅氏著))

 

 心が通じ合えば、言葉は不要と言いたいが、細部についてまで伝えることはできない。

 しかし、心が通じ合えば、理解し合えば、話は早い。言葉を添えると、確実に伝わる。

 

 日本語がわからない方とは、言葉が通じない。

 それじゃどうする?となるが、言葉が通じなくても、心は通じ合わせることができる。

 微笑みで、気持ちは伝えられる。周囲の動き、物事の流れである程度のことが伝わり、言葉を添えることで、正確に、心を伝えることができる。