歩々起清風(ほほせいふうきす)

 

 砂漠でさわやかな風を起こす。

(出典:「やさしい禅の教え」(建長寺布教師会))

 

 

 

 

 

 砂漠でさわやかな風を起こす。

 えっ! そんなことできるの?

 

 砂漠といえば、見渡す限り、砂の世界。

 木々もなく、緑もない。

 水もない。何もない。

 そんな場所に、身を置いたら、死んでしまう・・・。

 

 

 

 

 

 この禅語は、何もない砂漠でも、さわやかな風を起こすことができるという教えである。

 

 逆転の発想ではないが、何もない場所に、ありえない場所で、奇跡のようなことを起こす。

 それは奇跡ではなく、普通に実現できる。

 

 ようは心のもちようであり、自分がやれば、できるものである。