「亀山薫です」
「わかってます」
この2人の会話がいい。
余分なことは言う必要ない。
どんなに月日が経っても、それは時間という単位で評価するもの。
月日が経とうが、お二人の間の絆はずっとつながっていた。
杉下右京は東大卒のエリートだが、窓際に追いやられた。
それは理由があるが、当のご本人は権力に屈せず、常に正義を貫こうとされる。その姿が美しい。
その相棒になる人も、個性派ぞろい。
でも、右京さんと波長が合う。正義という同じ目的に向かって、突き進む。その姿はぶれることなく、まっすぐである。
相棒を観ると、ほっとする。
なぜだろうか? 自分でも、わからない。
生活の一部ともいえるドラマと言うと、大げさだろうか。
杉下右京を演じる水谷豊さんは70歳。亀山薫を演じる寺脇康文さんは60歳。とても、そんなお年に見えない。
いつまで、杉下右京、いつまでも、亀山薫、である。
秋になると、相棒の放送が開始される。
今年も、秋になったと実感する。