両忘(りょうぼう)

 

 両方とも忘れてしまえ! という教え。

 

 生と死。あまりに対極にあるものだが、生に執着すぎると、死が恐ろしくなる。

 反対に、死の恐怖におびえていると、真っ当な状態で生きることができなくなる。

 

 愛してくれているかな? そんなことを毎日、考える。

 反対に、フラれてしまった・・・、どうしてなんだ?と嘆き悲しむ。

 

 このように対極するもの、どちらかに拘泥すると、人生は息詰まるというか、落ち着かない。

 人生は前に向かって、進むものだし、進むことだ。

 

 だから、両方とも、生と死、どちらも、愛と悲しみ、どちらも、忘れてしまえ!