不可思議(ふかしぎ)

 

 考えも及ばない不思議なこと。普通とは非常にかけ離れていること。また、そのことやそのさま、という意味である。

 ただし、仏教語としては、言葉で言うことも、心で思いはかることもできないこと、という意味である。

 

 仏の道はまったくわからないが、人生の道しるべを得たくて、その教えを学びたいと思い、禅語にそれを求めている。

 よく理解できる禅語もあれば、まったく理解できない禅語もあるが、禅語の文字だけで感じるものがある。

 

 世の中には、不可思議なことが多い。

 でも、一つの真理があるよう思う。

 その真理はとてつもなく大きくて、とてつもなく広くて、見えるようで見えない。

 いや、かすかに見えている。よく見えているときもある。

 禅語を学んでいるうちに、少しずつ本物の真理に近づいていくだろう。