ゴルフ場が倒産する事例が目に付く。

 それは今に始まったことではないが、バブルの崩壊後から、ゴルフ場が民事再生法の適用を申請して、再生を目指すバータンが多いと思う。

 債権者の同意が得られれば、再生に向かうことになるが、破産手続開始決定になると、跡地利用などの問題がやっかいだ。

 

 緑の絨毯を敷き詰めたようなフェアウエイ、草が生い茂るラフ、ホール間に整列するたくさんの樹木、水をたたえた池、砂のたまり場など、ゴルフ場は自然の芸術だと思う。

 

 以前、利用者の減少でゴルフ場が余っていると聞いたことがある。そのとき、潜在的に500のゴルフ場が余っていると聞いたが、深刻な問題だ。

 バブルの時期にこぞってオープンし、高額の会員権が飛ぶように売れたが、それは今からも思えば、夢物語のようだ。

 

 ゴルフは紳士のスポーツ、敷居が高いというイメージは今は昔である。健康維持のために手軽なスポーツかもしれない。ただ、料金が高いから、月に何度もプレーすることは難しい。

 もう少し料金が下がれば、プレイヤーも増え、ゴルフ場も活性化するかもしれない。

 ただ、ゴルフというスポーツの伝統というものもある。マナーが大切だ。マナーが低下してはゴルフを敬遠する人もかえって増えるかもしれない。

 

 仮にゴルフ場が本来の役目を終えれば、第二の人生を歩ませてあげないといけない。

 それは作った人の責任かもしれないが、自然を守る私たちも考えないといけないと思う。

 しかし、やっかいな問題だ。だから、知恵を出す必要がある。