北海道は今、新型コロナウイルスの感染が広がり、大変な状況にある。 鈴木知事は「来道は控えてほしい」と呼びかけている。それがとてもせつない。

 広い大地が危機に見舞われている。密は遠い存在である広い大地なのに・・・。

 

 北海道は他の46都府県と比較にならないほど、平均値の面積のおそらく5倍以上の面積を誇り、『でっかいどう』と呼ばれることもある。

 他の都府県とのバランスを考慮し、北海道はあまりにも広いので、5つの県に分離してもいいと思う。

 

 さて、私の最も好きな都道府県は、北海道である。

 記憶では、これまで4回、北海道を訪ねている。

 以前、札幌市で開催された同窓会に出席したとき、日本国の最北端の地である稚内を訪ねることにした。

 道都の札幌市であれば、これからも何度も訪れる機会はあるだろうが、稚内や網走、根室などの地方都市はなかなか訪れる機会は難しい。

 退職したときに、北海道一周旅行をしてみたいと思うが、退職はまだ当分先のことだし、そのときになってみないとわからない。

 

 札幌から1泊2日の行程で稚内を訪ねることにした。

 札幌と稚内との間の往復の特急の切符を購入し、さらに、稚内で宿泊するホテルと定期観光バスの予約も済ませた。

 準備万端整えたが、ここで邪魔が入った。突然、低気圧が襲い、稚内周辺が豪雨に見舞われたのだ。

 特急列車は途中の駅から運行を停止し、バスで代替輸送すると知らされた。バスだとかなりの時間がかかるし、果たして無事にたどり着くことができるのか心配した。

 残念だが、私は稚内行きを中止した。もっと自由な立場なら気の向くまま、稚内に向けて旅立っただろうが、帰りの飛行機のこともあったし、断腸の思いで中止した。

 ホテルと観光バス会社にキャンセルの電話を入れたが、いずれもキャンセル料は不要と言ってくれた。記憶では、ぜひ次回は、と言われた記憶がある。

 こうして書いていると、そのときのことを思い浮かべる。結局、札幌市内で2日間滞在することにしたが、札幌市内を一人で気ままに観光した。

 

 北海道はいい。単純な表現だが、本当に大好きだ。

 いつの日か、新型コロナウイルスを克服し、「来道してください」と鈴木知事が言われる日が訪れるだろう。そのときに、北海道を訪ねたい。