怒りたくなる。怒ればいいが、後味が悪い。不快な気持ちになる人も出る。
とはいえ、怒りを露出しないと、収まらない。怒りのマグマがたまり、やがて暴発することもある。
だから、難しい。
徳川家康は、「怒りは敵と思え」と言った。
怒りは敵と表現するとはなんとも意味深である。
怒りは味方ではないのだ。
家康は織田信長と同盟を結んでいた。
信長は盟友である。ただし、現実は主従関係に近く、家康は信長に従属する関係だったようだ。
友達ならば、「あまり怒らない方がいい」と助言したり、諫めたりできようが、実質的に上司にあたるから、そうは言えなかった。
もしも家康が信長に、「あまり怒らない方がいい」と諫めたら、本能寺の変は起きなかったかもしれない?
怒りは敵である。
こう書いていると、怒りも徐々に収まってきた。
怒りがこみ上げてきたとき、対象に怒りをぶつけず、別のモノにぶつけるのがいいだろう。