ドラマの再放送に感謝している。かつて一世を風靡した俳優、女優さんたち主演の懐かしのドラマが観られるからだ。

 

 亡くなられた渡瀬恒彦さんは、十津川警部シリーズ、おみやさんシリーズなど、人気を博したドラマが毎日のように再放送されている。

 正義感あふれる渡瀬さんの姿勢にはいつも感動する。本当の刑事が事件の真実をひたむきに追求し、犯人確保に全力で行動する。頑固で融通が利かない十津川警部を見事に演じている。

 

 他に、藤田まことさん、いかりや長介さんなど、個性派俳優が再放送で蘇っている。人間というものを感じさせる。

 

 地デジ、BSの番組を欠かさずチェックし、観たい番組を予約録画しているが、一度観た番組をもう一度録画することもある。ドラマを観ていて、あれ? 以前観たことあるなと苦笑することもしばしば。

 そんなときは観ている途中で、番組を削除するのだが、反対に観たいと思ってたのに、予約するのを忘れるのは悲しいので、これでいいと思っている。

 

 過去のドラマを観ていると、たばこを吸うシーンや携帯電話で話すシーンに時代を感じる。最近は、たばこを吸うシーンはまずないし、携帯電話じゃなく、スマホである。時代を感じさせるが、真実を追求する姿は昔も今も変わらない。

 

 どうしてドラマを観るのだろうか? 

 韓国は日本以上にドラマがブームで、数多くのドラマが制作されている。日本でも韓国ドラマが数多く放送されている。私の好きな歴史ドラマ「イ・サン」は何回も再放送されている。

 

 ドラマは変化である。私がお世話になった脚本家の先生がそう言われた。

 人生も変化である。人間は喜怒哀楽のある感情のある動物である。変化の連続である。

 

 ドラマは人間を描く。だから、私たちはドラマを観るのだろう。

 等身大の主人公に自らの姿を重ね、感情移入させ、ドラマの中で人生を楽しむ。

 ドラマの中だから、自由に生きることができる。日常生活を忘れ去ることができる。

 

 日ごろのストレスがある限り、ドラマを観るのだろう。