「百遍倒れたら百遍立ち上がれ。万策尽きたと思うな。策は必ずある」

 

 これは、松下幸之助氏の言葉である。

 真矢ミキさんの「あきらめないで」の声が聞こえてきそうだ。

 百遍倒れたら普通は挫けるだろう。

 そもそも百遍倒れる前に、二、三回倒れた時点であきらめるだろう。

 百遍倒れるということは九九篇倒れたことを意味するかもしれない。決してあきらめない。その姿勢はまさに執念である。信念があるからこそ、百遍倒れても百遍立ち向かうのだろう。

 

 そして、百遍立ち上がった後、まだ策はあるのだと説いている。決してあきらめない。まさに、執念そのものだ。

 

 松下幸之助氏は、パナソニックの創始者である。

 以前は、松下電器産業株式会社という社名だったが、パナソニックという社名に変更した。

 私はこの社名変更はとても残念だった。松下幸之助氏が創始者であることが覆い隠されてしまったからだ。

 社名変更の意図は知らないが、創始者松下幸之助氏の存在なくして、松下電器産業株式会社は語れない。パナソニックでは会社の創業の精神もわからなくなってしまった。

 

 パナソニックの社員の人たちは創業者が松下幸之助氏だとご存知だろうか・・・。創始者の精神が会社に根付いていると思うが・・・。

 

 くじけそうになる。あきらめそうになる。

 そんなとき、

「百遍倒れたら百遍立ち上がれ。万策尽きたと思うな。策は必ずある」

 松下幸之助氏の言葉を思い出したい。