組織内には、上を向いて歩いている人が多い。

 

 坂本九さんの代表曲「上を向いて歩こう」を普段から、口ずさんでおられるだろうか?

 上と言っても、上司の顔色を見ている。上を目指す、だから、“上を向いて歩いている”と表現した。

 

 私は、上ではなく、前を向いて歩いていきたい。

 ときに、後ろに戻ることもあるかもしれないが、とにかく前へ向かって歩きたい。

 

 人間の目は前についているし、歩くときは前に向かって歩く。それが自然である。

 “前へ”。明治大学ラグビー部の故北島忠治元監督は常にそう言われていたという。

 “前へ”。わかりやすい指導である。

 私の亡くなった知人から、故北島忠治元監督の“前へ”の逸話を教えられた。それまで知らなかったことが、情けなかった・・・。

 

 前へ。ボールをつなぐ、運ぶ。

 その先には、ゴールがある。

 

 人生、谷あり、山あり。前に向かって歩むのが人生である。後ろに向いて歩むことはない。

 “前へ”。

 人生の道しるべともなる、いい言葉である。