幼稚園で配られたプリントに

「ほー!そういうことだったのね!」

と思う記事を発見。


甘えん坊のお子さんをお持ちの方へ(*^^*)
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こころのあり方に関して、大人と子どもの最も大きなちがいは、子どものこころには常に「ゆらぎ」があることではないでしょうか。

こころのいろいろな部分に、ゆらぎはあるように思いますが、最も特徴的なのは「自分で感じる大きさ(年齢)」に関するゆらぎです。大人が自分の年齢相応を(一応ですが)わきまえてあまりぶれはないのに比べて、子どもには絶えず、この自分の年齢相応に関するゆらぎがあります。ただ、このゆらぎこそが、子どもを子どもたらしめている要素でもありますし、子どもを成長させる力にもなっています。このことが今回のテーマです。

子どもの毎日は冒険の連続です。いつも見たことのないようなものに遭遇し、したこともないようなことに取り組む必要があります。冒険であるということは、失敗の可能性もあることを意味していますから、冒険に乗り出すためには「自分にはできる」と信じる必要があるのです。これが年齢相応より少しだけ背伸びをしてみることの意味です。振り子の原理から分かるように、背伸びの方向にだけゆらぐことはできませんから、背伸びをすれば同じだけ反対方向にもゆらぎます。これが時々年齢相応以下の「甘えん坊」をしてみたくなることの意味です。子どもが好奇心を発揮して冒険に繰り出すためには、この「ゆらぎ」が必要である理由が少しおわかりいただけると思います。

さらに、冒険というのは必ず失敗のリスクを伴っています。絶対に失敗が許されないような状況では冒険はできないのです。ですから、年齢相応以下の状態になってみるということは、「もし失敗しちゃっても大丈夫だよね」ということの確認でもあるのです。エネルギーと安心感、この二つがあれば子どもたちは冒険の毎日をこなしていくことができます。

ですから、大人の顔色を気にしてプラスにばかり振れようとする子どもも、愛されているか不安でマイナスにばかり振れようとする子どもも、失敗して叱られることが怖くて(マイナスに振れられないということですから)ゆらぎが止まってしまう子どもも、こころの育ちに必要なゆらぎを失っていることになります。

大人の目には、ゆらぎが少ない方がわかりやすくて、手がかからなくて、かわいく見えることがあるかもしれません。でも、子どもたちのゆらぎを大人の都合で制限してしまうことは、成長するエネルギーをそいでしまうことになるのです。

子どものこころの成長が大人の手を離れて独り立ちするまで、この振り子は支え手としての大人を必要とします。大人は、子どもとの生きたつながりを感じながら(ときには一緒にゆらぎながら)子どものこころの育ちを支え続けるということをしていくのではないでしょうか。

Reference - 
-「こころの育ち」を追って
田中哲
都立小児総合医療センター副院長 児童精神科医
著書『発達障害とその子「らしさ」』

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