あれから早10年。
いまだに忘れない、10年前の朝。
僕は当時アメリカに住んでいた。
朝起きたら、母親がリビングで何か叫んでいた。
TVを観ると、WTCから煙が出ていた。
飛行機が突っ込んだ、というテロップとともに、何度も映像がリプレイされる。
何が起きているのか全く理解出来なかった。
AM 10:03
2本目に飛行機が突っ込んだ。
リプレイではない。ライブ中継だった。
まるでハリウッド映画を観ているかのようだった。
これは夢、かとも一瞬思った。
AM 10:28
ビルが崩れ落ちた。
アメリカ経済の象徴が一瞬にして壊れた。
飛行機の衝突からわずか30分足らずでビルが崩落。
今はもう出回っていないけど、ビルから何人もの人が飛び降りる映像が流れた時は凍りついたのを覚えてる。
学校に行くと、本当に数えられる程の人数しかいない。
みんな外で待機させられている。
星条旗が半旗になっていた。
周りには泣き崩れて肩を取り合っている子もいれば、やり場のない怒りに満ち溢れている子、お祈りを捧げている子などが沢山いた。
学校は休みとなり、校長先生が泣きながら、話をしてくれた。
「いま身近にいる家族、友人、恋人、誰でもいい。いつ何時別れが来ても後悔のないように、隣人を愛しなさい。」
あの日、アメリカで起きたあの光景は一生忘れられない。


